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嗅覚はあまりない!? FC東京FW阿部、移籍後初ゴールで勝利に導く

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[3.11 J1第1ステージ第3節 FC東京 1-0 神戸 味スタ]

 リーグ戦での移籍後初ゴールを叩き込み、チームに勝ち点3をもたらした。

 2トップの一角として先発出場したFC東京FW阿部拓馬は後半から左サイドハーフに持ち場を移し、選手交代があれば前線へ、そして再びサイドハーフへとポジションを移動させながらも、存在感を示し続けた。

 特に持ち場を左サイドに移したときには、鋭いドリブル突破で守備網を切り裂き、好機を生み出そうと奮闘。どちらのポジションであろうとも、「やることは大きく変わりません」と前置きしつつも、「ただ、サイドだとドリブルをスタートさせるときに前向きでスタートできます。そこで仕掛けることが自分には求められると思う」と自らの役割を語っている。

 そしてスコアレスのまま迎えた後半43分に大仕事をやってのける。右サイドを突破したDF徳永悠平のグラウンダーのクロスに対して左サイドからファーサイドに走り込み、決勝点となるゴールを奪った。得点嗅覚を発揮してゴール前に飛び込んだように見えたが、本人は「嗅覚はあまりないので」と笑った。

「徳永選手から良いボールが来たのが大きかったです。それとサイドから入っていく形は練習からやっていたので、それがうまく出せたと思う。大外にいたからファーはカバーしようと思っていました」と練習どおりと強調した。

 開幕3試合連続フル出場を果たし、移籍後リーグ戦初ゴール。「とりあえずホッとしています」と安堵の表情を見せたが、「でも、まだまだです」と気を引き締める。「今は試合に出させてもらっていますが、結果が出なくなったら変わる世界だと思っています。出してもらっている以上は結果を出し続けたい」と胸を張って答えた。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第1ステージ第3節1日目 スコア速報

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