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J1の舞台に初挑戦中も…福岡FW金森「何もできなかった」

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[3.12 J1第1ステージ第3節 浦和 2-0 福岡 埼玉]

 自身にとって初となるJ1の舞台で戦っている。アビスパ福岡FW金森健志は浦和戦で先発出場を果たしながらも、ノーゴールのまま後半17分にピッチを後にした。

 シャドーの位置で出場した金森は1トップのFWウェリントンの周囲を衛星的に動き、ウェリントンが競ったセカンドボールに反応してゴールに迫ろうとした。しかし、浦和守備陣に対応されてシュートまで持ち込むことができず。シュートゼロで交代したことで、「自分的には何もできなかった」と悔しさを滲ませた。

 初のJ1でのプレーに「一人ひとりの技術が高く、非常にレベルが高い」と感じつつも、「ただ自分も全然やれていない感じではないし、ドリブルでは通用する場面もある」と手応えも得ている。だが、3試合終わって無得点という現状を「フラストレーションが溜まるし、もっとゴールにつながるプレーを増やさないといけない」と課題を口にした。

 手倉森ジャパンにコンスタントに招集されてきた金森だが、1月に行われたAFC U-23選手権(リオデジャネイロ五輪アジア最終予選)では、直前の合宿で負傷してメンバー入りを果たせなかった。そしてチームはグループリーグを3連勝で突破すると、決勝トーナメントを劇的な展開で勝ち上がってアジア王者に輝き、見事リオ五輪への切符を手に入れた。

 負傷によりチャンスを逃したことで「すごく悔しかった」と振り返る金森だが、「自分もヒヤヒヤしましたが、本当に劇的でした。一人ひとりの『絶対に五輪に行くんだ』という気持ちがテレビからも伝わってきたし、しっかりと勝ち上がってくれた」と目標を達成した仲間たちを称賛した。

 選ばれたメンバーがきっちりリオへの切符を持ち帰ったことで、金森には五輪で輝くチャンスが残された。最終メンバーに入るためにも、成長は不可欠だと自覚している。「しっかり福岡のために戦い、目に見える結果を残さないといけない。大事なところで点を取れる選手になっていきたい」と闘志を燃やす。まず狙うはチームの初勝利、そしてJ1での自身初ゴールだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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