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DF櫻内の劇的弾で磐田がドローに持ち込む…柏の今季未勝利は続く

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[3.12 J1第1ステージ第3節 柏2-2磐田 柏]

 13年ぶりとなる連敗スタートの柏レイソルは、前節・浦和戦で3季ぶりのJ1勝利を飾ったジュビロ磐田をホームに迎えた。FWジェイの2試合連続ゴールで幕を開けた試合は、柏がJ1通算500点目をMF秋野央樹が挙げて同点に。さらにFW田中順也のゴールで逆転。しかし、試合終了間際にDF櫻内渚が同点ゴールを決め、勝ち点1を分け合った。

 今季2度目のホームを戦う柏は、開幕から3試合連続で同じ先発を起用。GK中村航輔、DF伊東純也、DF中谷進之介、秋野のリオ五輪世代4選手を含む、平均年齢24.64歳の若いイレブンで臨んだ。
 日立柏サッカー場で4連勝中と好相性の磐田は、前節・浦和戦で決勝点を挙げたジェイがJ1初スタメン。1トップのジェイの後ろには、MFアダイウトン、MF小林祐希、MF太田吉彰が並んだ。
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 4-2-3-1の布陣を敷く両チーム、序盤は柏がボールを動かしペースを掴むかと思われたが、スコアを動かしたのは磐田だった。前半14分、MF太田吉彰の右CKをファーサイドのジェイが頭で合わせる。弧を描いたシュートは、柏ゴールのネットを揺らし、磐田が先制点を挙げる。

 3試合連続で先行されてしまった柏にも決定機。前半27分、高い位置でボールを奪った柏は、素早くゴールを目指すとMF大津祐樹のスルーパスにディエゴ・オリヴェイラが抜け出す。しかし、シュートはGKカミンスキーが好セーブでピンチを救った。

 しっかりとブロックをつくって守る磐田に対し、柏は1トップのディエゴ・オリヴェイラがサイドに流れて起点となるが、流れの中からチャンスはつくれない。それでも、前半終了間際には、秋野のFKをGKカミンスキーが飛び出してしのいだこぼれ球を大津が狙ったが、磐田守備陣が体を張ってゴールを許さなかった。

 柏は後半頭からFW田中順也とMF山中亮輔を同時に投入し、流れを変えようと試みる。すると10分、ゴール前で得たFKで、田中が左足を振り抜く。シュートは磐田DFに当たってしまうが、そのこぼれ球をMF大谷秀和が狙うと、シュートを秋野が頭でコースを変えてゴール。チームのJ1通算500ゴール目で試合を振り出しに戻す。

 勢いを持って攻める柏は、最後の交代枠を使ってMF武富孝介を送り込む。前線に人数をかけると、23分、クリアボールを拾った伊東がペナルティエリアの武富にボールを入れる。DFを背負いながらも反転してシュートまで持ち込んだが、ボールはゴールポストに嫌われてしまう。

 なおも押し込み続ける柏は、後半33分、大津のクロスを中央の田中が胸トラップから、右足で流し込む。背番号9の日本復帰後初ゴールで柏がついに逆転に成功する。

 1点を追う展開を強いられた名波浩監督も、続けざまに交代のカードを切ってMF松浦拓弥とMF川辺駿を投入する。試合終了間際の後半45分、ゴール前の混戦から櫻内が押し込んで2-2。同点に持ち込む。アディショナルタイムも互いに相手ゴールへ迫ったが3点目には届かず、引き分けで90分を終えた。

(取材・文 奥山典幸)

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