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川崎F、7年ぶりの単独首位に憲剛も思わず…「そんなに?」

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[3.12 J1第1ステージ第3節 川崎F3-2名古屋 等々力]

 川崎フロンターレが09年以来の単独首位に立った。ホームで名古屋を3-2で下し、3試合を終えて2勝1分の勝ち点7。18チームで唯一の無敗を守り、首位に浮上した。

 昨季第1ステージの第1節終了時点で川崎Fを含む3チームが首位で並ぶことはあったが、単独首位に立つのは09年のJ1第31節終了時点以来、7シーズンぶり。MF中村憲剛は「そんなに(首位に)なってなかったのか」と驚く一方、「まだ3試合だけど、3試合でも一番上にいるのはすごく大事なこと」と素直に喜んだ。

 自らの右足でチームを首位に引き上げた。2-2で迎えた後半39分、右サイドからのスローインをFW森本貴幸がポストプレーで落とし、PA手前から中村が右足を一閃。わずかに相手DFに当たってコースが変わったシュートはゴール左隅に突き刺さった。

「2-2だったし、残り数分だったし、思い切って打とうと思った。スローインになった瞬間からモリ(森本)に当ててシュートというのをイメージしていた。『モリ、落とせよ』『モリ、落とせよ』と。いい落としだった」

 今季初ゴールが記念すべきJ1通算50ゴール目。リーグ戦でのゴールは昨年10月4日のG大阪戦(5-3)以来、約5か月ぶりとあって「やっと取れた。結構長かったので」と安堵の笑みを浮かべた。

 クラブ創立20周年という節目のシーズンで悲願の初優勝を目指す川崎F。「それはシーズン前から言われているし、期待されているのも分かっている。その期待に応えるのは自分たち。応えるシーズンにしないといけない」。憲剛の言葉にも自然と力がこもった。

(取材・文 西山紘平)

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