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「1点取られても下を向かない」磐田DF櫻内が終了間際の同点弾!

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[3.12 J1第1ステージ第3節 柏2-2磐田 柏]

「ボールを握れる時間をつくりたい」。ジュビロ磐田のトップ下で先発し、90分間奮闘したMF小林祐希は、後手を踏んだ展開に唇をかんだ。

 セットプレーから幸先よく先制するも、柏レイソルに押され、守る時間が多くなった磐田。「ボールを触ってなんぼの選手」だと自負する小林にとっては我慢の展開になった。柏のシュート17本に大して、磐田は半分以下の7本だった。小林も自陣に帰っての守備に追われていただけに、攻撃面での自身の出来には「(ボールを)ロストしていないけど、何をした?って言われたら」と不満を隠さない。「もう1個上に行きたい。満足できない。次の試合では、勝負するシーンがあってもいい」。次節・福岡戦(ホーム)での活躍を、背番号4は誓う。

 1-0から1-2に逆転された磐田だが、「残り15分は自分たちのボールを保持できた」とJ1初ゴールを決めたDF櫻内渚は、終盤の猛攻を評価する。「1点取られても下を向かない」。開幕節・名古屋戦(●0-1)では「忘れていた」(櫻内)そのメンタルが、終了間際の櫻内の同点弾を生み出す要因となった。

「浦和と柏というボールを動かす能力が高い2チームとやったんですけど、我々の力はまだまだだと、まざまざと見せつけられた」。第2節の浦和戦(○2-1)、今節の柏戦を終えて、名波浩監督はボールを支配される展開にジレンマを感じている様子だ。しかし、浦和戦と柏戦の会場は、埼玉スタジアム2002と日立柏サッカー場。アウェー2連戦から持ち帰った勝ち点4には、指揮官も「評価してもいい」と手応えを口にしていた。

(取材・文 奥山典幸)

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