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1人少ないメンバーも意図的に…五輪への意識強める手倉森監督

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 通常よりも1人少ない。14日に発表されたポルトガル遠征を行うU-23日本代表メンバーはGK3人を含む22人。これまでの合宿では23人が呼ばれることが多かったが、今回は1人減らした形となる。これは、チームを率いる手倉森誠監督の意向だった。

 指揮官は当然のように五輪本大会を見据えている。AFC U-23選手権(リオデジャネイロ五輪アジア最終予選)の登録メンバーが23人だったのに対し、五輪本大会の登録メンバーはわずか18人。「これから本大会に向けて18人に絞っていかないといけない。これまでの活動は23人というのがありましたが、徐々に減っていくことを覚悟しないと。一気に減らすより、今回は22人でやらせてほしいという話をしました」と指揮官は22人とした意図を明かした。

 今回の遠征では25日にU-23メキシコ代表、28日にスポルティングと練習試合を行う。中2日での連戦となるが、「中2日でのゲームというのも本大会を見据え、こういうスケジュールにしてもらった」とこれも本大会を意識してのものだと強調した。

 最終予選では大胆なターンオーバーを採用。第3GKの牲川歩見を除く22選手をピッチへと送り込み、見事にアジア王者に輝き、リオ五輪への切符を手に入れた。フィールドプレーヤーが19人の今合宿では「間違いなく、まるっきり2試合メンバーを入れ替えるターンオーバーはできない」。しかし、「それで連戦させたい狙いもある」と話している。

「世界を相手にしたとき、違った持ち味で戦わなければいけない状況がある」、「違うオプションを本大会に向けて作っていかないといけない」と本大会への意識を今まで以上に強める指揮官が率いるチームは、25日にU-23メキシコ代表と対戦する。前回王者との対戦に「世界との戦いで我々の現在地が図れる」と意欲を燃やしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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