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FC東京は「爆買い」で話題の江蘇蘇寧とホームでスコアレスドロー

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[3.15 ACLグループリーグ第3節 F東京 0-0 江蘇蘇寧 東京ス]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は15日、グループリーグ第3節を行い、東京スタジアムではFC東京江蘇蘇寧(中国)が対戦した。移籍市場における「爆買い」でも注目を集めた江蘇蘇寧だが、現役ブラジル代表MFラミレスが出場停止で、攻撃は迫力を欠いた。しかし、F東京も得点を挙げることはできずに、試合は0-0で終了している。

 2試合を終えて1勝1敗でグループ3位のF東京は、11日のJ1第3節・神戸戦から先発メンバーを4人変更。中盤でMF高橋秀人、MF羽生直剛、MF水沼宏太が先発入り。また、FWネイサン・バーンズも先発入りした。一方、1勝1分でグループ首位の江蘇蘇寧は、現役ブラジル代表FWジョーとMFアレックス・テイシェイラが先発している。

 立ち上がりは江蘇蘇寧がボールを持ち、F東京の陣内で試合が進む。10分あたりからはF東京も低い位置でボールを回せるようになったが、なかなか縦にボールを入れられない。ようやく13分にバーンズにロングボールが入り、左サイドからの折り返しを前田がダイレクトでシュートしたが、枠を捉えることはできなかった。同16分にも敵陣でボールを奪い返したF東京は、DF小川諒也がクロスを入れると、相手に当たったボールはゴール前を横切って右に切れていった。

 18分にもF東京は一度ボックス内でバーンズがボールに触り、右サイドに展開。DF徳永悠平がマイナスに折り返したボールを受けたMF橋本拳人がシュートしたが、クロスバーを越えた。24分には右サイドからバーンズがチャンスメーク。DFを一人抜き、ゴール前にグラウンダーでクロスを入れると羽生が後ろ足で合わせたが、シュートはDFにブロックされる。

 好機をつくり出すF東京だったが、前半26分にはピンチを迎える。セットプレーの崩れからエリア内でジョーにシュートを打たれたが、右に外れていった。その後はどちらもゴール前までボールを運べない時間帯が続く。ようやく42分にバーンズがPAの外からシュートを放ったがGKの正面を突いた。このまま前半はスコアレスで終了する。

 後半はどちらもチャンスをつくれないまま時間が過ぎていく。後半19分に、先に動いたのはF東京の城福浩監督だった。バーンズを下げて、MF河野広貴を投入する。その直後には橋本の浮き球のパスを受けた前田がボレーを放つが大きく枠を逸れた。河野が入ったことで攻撃が活性化したF東京は、23分にその河野が左サイドからクロスを入れるが、誰も合わせることができない。

 逆に25分にはゴール前の混戦からアレックス・テイシェイラにゴールネットを揺らされるが、直前のオーバーヘッドキックが危険なプレーと見なされてファウルとなり、命拾いをした。その直後、F東京は前田を下げ、FW阿部拓馬を投入する。同29分には羽生のパスに対し、水沼がゴール前に飛び込んだが、合わせることができない。

 後半32分にF東京は最後の交代枠を使い、高橋を下げてMF米本拓司を投入する。同37分には右サイドから徳永がクロスを入れ、これを受けた橋本がシュートするがDFに当たったボールは左へ外れる。同42分には左サイドから羽生がクロスを入れ、DFのギャップに入った河野がヘッドで合わせるが、DFに当たってゴールの右へ外れる。

 試合終盤はF東京が江蘇蘇寧を押し込んだが、最後まで得点を挙げることはできずに0-0のまま試合は終了。勝ち点1を分け合った。
(取材・文 河合拓)

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