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ファンのベンゲル退陣要求にビエラ氏も反発 「もう少しリスペクトを」

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 かつてアーセナルで活躍した元キャプテンであり、現在ニューヨーク・シティで監督を務めるパトリック・ビエラ氏は、アーセナルのファンに対してアーセン・ベンゲル監督へのリスペクトを持つよう訴えている。

 20年近くにわたってアーセナルの指揮官を務め、クラブに数々のタイトルももたらしてきたベンゲル監督だが、その立場は厳しいものとなりつつある。プレミアリーグで首位レスター・シティに大きく引き離され、チャンピオンズリーグ(CL)でもバルセロナ相手に敵地で2点差を返さなければ敗退となる状況。さらに13日にはFAカップ準々決勝でワトフォードに敗れる結果に終わった。

 一部サポーターからの退陣を求める声は強まる一方。ワトフォード戦の5日前に行われた4回戦再試合ハル・シティ戦では、「アーセン、思い出をありがとう。でも、お別れを言う時だ」と横断幕が掲げられていた。

 元マンチェスター・ユナイテッドのデイビッド・ベッカム氏と同様に、ビエラ氏もファンのこの行動に遺憾の意を示し、これまでの実績に敬意を払うよう訴えている。イギリス『トークスポーツ』で次のように語った。

「驚いたし、少し残念にも思ったよ。ファンが不満を抱くことはあるだろうが、彼らはアーセンがクラブにもたらしたものを忘れてしまうこともある。彼にはもう少しリスペクトされる資格があると思う」

「ファンはブーイングをしてもいいし、怒りを見せてもいいだろう。でも横断幕を使ってのあのやり方は、あまりにもリスペクトを欠いていた。サッカーはそういうものではあるけど、そうであるべきではないよ」

 アーセナルは16日に、CL決勝トーナメント1回戦セカンドレグのアウェーでのバルセロナ戦に臨む。ホームでの0-2から逆転突破の快挙を成し遂げれば、ベンゲル監督の状況も変化することになるかもしれないが…。

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