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T・シウバも感動!! スパイク底に泥が付かない…ナイキ「アンティクロッグ トラクション」発表

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 サッカー経験者なら、誰しもが経験したことがあるだろう。ぬかるんだピッチでプレーした際にスパイクの裏に泥がこびりつき、重くなったスパイクでプレーを続けたことを――。しかし、ナイキが驚きの技術でその問題を解決した。

 現地時間16日にアメリカ・ニューヨークのモイニハンステーションでナイキによる『INNOVATION SUMMIT 2016』が開催。世界各国から約350人の報道陣が集まる中、レアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドが愛用するマーキュリアルの新作『マーキュリアル スーパーフライ V』(16年6月3日発売)が初お披露目される中、同会場で新たなプレート『アンティクロッグ トラクション」(発売日未定)が発表された。

「敵をなくしたかった」。フットボール・フットウエア担当副社長のマックス・ブラウ氏は、プレーヤーのスピードを奪う“泥”を“敵”と表現。「雨が降って泥が溜まるとスパイクが重くなり、ゆっくり慎重なプレーの選択にもつながります。スピードに影響を与える“敵”をちゃんとなくしたいと考えた」のが、『アンティクロッグ トラクション』開発の原点となった。

 プレートには水に接すると柔軟になる適応性ポリマーが含まれており、水をあっという間に吸い込むと、表面がなめらかになる。ツルツルとなった表面は泥を弾き、悪コンディションのピッチでも泥がこびりつかずに、ストレスを感じることなくプレーすることが可能になった。

 この機能にはパリSGの選手たちも驚きを隠せなかったようだ。ブラジル代表DFチアゴ・シウバは「ディフェンダーが恐れているのは滑ってしまうことだよ。体勢を崩せば失点につながり、負けることもある。芝が良いコンディションでもスパイクに泥が付いてしまうけど、これには何もつかないんだ。感動したよ」と『アンティクロッグ トラクション』の性能を実感。他にもDFダビド・ルイス、DFマクスウェル、DFマルキーニョスが「信じられない」と驚きを口にしている。

「彼らの驚きにビックリしたよ」と笑ったブラウ氏は、「時間がかかるとは思うけど、将来的にはスタンダードになっていくと思うし、このテクノロジーを他のスポーツにも生かしたい」と今後の展開を話した。

(取材・文 折戸岳彦)

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