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[サニックス杯]久保ファインゴール皮切りに3発!U-17日本代表が韓国高校選抜に快勝!

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[3.17 サニックス杯国際ユース大会GL第1節 U-17日本代表 3-0 U-17韓国高校連盟選抜 グローバルアリーナ]

 U-17日本代表は17日午後、サニックス杯国際ユースサッカー大会2016グループリーグ第2節でU-17韓国高校連盟選抜と対戦。MF久保建英(FC東京U-15むさし)、FW宮代大聖(川崎F U-15)、FW田川亨介(鳥栖U-18)のゴールによって3-0で快勝した。

 99年生まれ世代のU-17日本代表が2連勝だ。午前中のウズベキスタン戦からMF藤本寛也(東京Vユース)を除いて先発10人を入れ替えた日本は、4-4-2システムのGKが青木心(JFAアカデミー福島U15)で4バックは右から石原広教(湘南ユース)、生駒仁(鹿児島城西高)、青山夕祐(名古屋U18)、杉山弾斗(市立船橋高)。中盤は藤本と西山大雅(横浜FMユース)のダブルボランチで右MFが久保、左MFがキャプテンマークを巻いた中島元彦(C大阪U-18)、そして宮代、田川の2トップで試合をスタートした。

「苦しい時間帯もあった中で我慢強く守備、ハードワークの面で失点なし。全員の意識の高さとサボる選手とか切り替えの遅い選手がなくて、マジメにこなしてくれている」とU-17日本代表の森山佳郎監督は評価。ポジショニング、奪いに行く姿勢ともに指揮官が及第点を与える内容で相手を追い込んでボール奪取に成功した日本は、登録選手全員が98年生まれで年上の韓国高校選抜を鮮やかなゴールで突き放す。

 前半20分、左CKのクリアボールを久保が右足ダイレクトで撃ち抜いて先制ゴール。得意の左足ではなく右足で決めたゴールについて森山監督は「得意じゃない方の足で豪快に決めた。右も見せれないと。メッシも右足でハットトリックしたこともある。(久保は)きょうも(得意の)左を切られていて右に抜いていったり本人も意識は持っていると思う」と意識してより高いレベルを求めているMFに目を細めていたが、チーム最年少・久保のゴールでチームも勢いづいた。

 右サイドから中央でプレーする回数を増やし、巧みな足技、身のこなしで会場をどよめかせるシーンもあった久保を中心に攻めるU-17代表は25分、田川の動きを囮に右中間から仕掛けた宮代が左足シュートを突き刺して2-0。その後も田川の突破から宮代がチャンスを迎えるなど韓国高校選抜を攻め立てた。日本は後半開始から藤本に代えて平川怜(FC東京U-15むさし)を投入。一方、先発メンバー11人中8人が180cm以上、2人が177cm以上という高さを持つ韓国高校選抜は後半、その高さを活かして反撃する。セットプレーからビッグチャンスもつくり出したが日本は相手の決定的なシュート2本を中島がゴールライン上でクリア。また、森山監督が「我慢して我慢して相手の強烈なパワープレーに全く負けなかった。2CB(生駒、青山)と西山、SBのカバーも含めてクロス、ロングボール入れられて崩れなかった」と評したように、生駒と青山、そして西山たちがハイボールに対抗し続け、青木も好セーブを見せるなど無失点で70分間を終える。

 そして後半34分にはカウンターから宮代が持ち上がると、最後はラストパスを田川が得意な左足でゴールへ叩き込んで3-0で勝った。まだまだ攻撃で意図的に相手を動かすことができず。初戦も含めてミスでボールを失うシーンが少なくなかった。それでも2試合目は中盤が良いスペースでボールを受け、1タッチを交えたパスワークからPAで仕掛けてシュートシーンを増やしていた。

 久保、宮代というU-15、U-16世代の積極的な姿勢、活躍もあって快勝。2日間の練習期間で大会に臨んでいるU-17日本代表だが、連係面は確実に向上している。個人、チーム力を高め、負けられない大会を勝ち抜いて初優勝を果たす。

[写真]前半20分、U-17日本代表は久保が右足で先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)

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