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[UAチャレンジカップ]創造学園は全国に「出るチームではなく、勝ち上がるチームに」

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[3.24 アンダーアーマーチャレンジカップ予選Group A第3節 創造学園高 1-2 秋田商高 富士緑の休暇村]

 昨年の全国高校総体で1勝している創造学園高(長野)は終了間際の失点で予選リーグ3連敗。それでもエースFW前谷朋宏主将(2年)が不在のアンダーアーマーチャレンジカップで抜群の身体能力を持つCB青木悠弥(2年)が2試合連続ゴールを決め、勝沢勝監督が信頼を置くSB徳武廉(2年)と注目の大型DF森昴大(1年)が存在感を放つなど実力を示している。

 すでに開幕している長野県1部リーグでは松本山雅FC U-18に勝利。このアンダーアーマーカップでも勝利にこだわっているが、自分たちの甘さが白星を遠ざけている。前日行われた韓国の強豪・彦南高(前年優勝チーム)戦ではミスから崩れて2-5で敗戦。徳武は「自分たちで自分たちのリズムを崩してしまったり、悪いリズムのまま終わってしまっている。そこが自分たちの課題。自分たちのミスをそのまま引きずっちゃって。(彦南戦も)1点目のミスから連続失点しちゃった。本音を言えば勝てたかなと思う試合ですね」

 勝沢監督はその彦南戦後、チームに問いかけたという。「昨日すごく言ったことはせっかく韓国のチームとやれるのに自分たちがトライしないことがもったいないよと。自分たちの実力を出した訳でなくて、自分たちの甘い部分があって負けただけだから。そういう意味ではせっかくのチャンスを活かせなくてもったいないね、と。滅多にできない海外のチームとやっていい経験してステップアップしていくのに、このくらいでいいやとか、ミスしてもいいやというのがとても感じられてそれがとてももったいないなと言いました」

 昨年の全国総体では1回戦で前評判の高かった東海学園高にPK戦で勝利。だが、続く開催地第1代表の滝川二高戦は先制しながらも後半終了間際に追いつかれてPK戦の末に敗れている。それだけに、指揮官は「勝ち上がっていくチームはああいうところが勝負強い。(今年は)出るチームではなく、勝ち上がるチームになろうよというのをキーワードにしている。そのために一人ひとりの技術とかメンタリティーとかいろいろなものを上げていかないとダメかなと思っている」。ピッチ外の部分から成長を目指しているイレブン。徳武は「インターハイ、選手権は確実にとって全国上位のチームになれるように頑張っています」。甘さを消して、勝負強さを身につけて創造学園史上最強のチームになる。

(取材・文 吉田太郎)
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