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戸惑いも手応えもあった柏木「今までのサッカー人生でなかった役割」

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[3.24 W杯アジア2次予選 日本5-0アフガニスタン 埼玉]

 ダイヤモンド型の中盤の左サイドで先発した日本代表MF柏木陽介(浦和)は、ワイドに開いた位置でボールを受けてアーリークロスを入れるという狙いに縛られ、臨機応変にプレーできなかったことを反省した。

「練習は昨日だけ。決して悪かったとは思っていないけど、サイドに流れるというのは今までのサッカー人生でなかった役割だったので、その位置でどうしなければいけないか迷いながらプレーした。正直、僕が一番戸惑っていた」

 その言葉どおり、立ち上がりから20分過ぎまでは左サイドバックのDF長友佑都とポジションがかぶるるような場面もあり、動きが窮屈そうだった。

前半29分にベンチから「中へ入ってきたり、外に開いたりしろ」との指示を受けてからは修正に成功したが、「そこ(サイドのスペース)を埋めたり、中へ入ってきたりというのを、もう少しタイミングを計りながらやれれば良かったし、もう少し下がって受けたら(長友)佑都がもっと高い位置を取れたかなというのがある。一つのオプションを試したというところで、俺じゃないほうがうまくいったかなというのがあるかな」と苦笑いを浮かべた。

 それでも、攻守の切り替えや球際でのファイトなど、やるべきことはしっかり出せたという手応えもある。

「今日はアピールできたわけではないけど、丁寧にプレーできたし、切り替えの速さも出せたので良かった。監督は『良かった。みんなファイトしていた』と言っていた」。29日にはシリア戦が待っている。「総力戦になる。だれが出てもおかしくない状況」と、すぐに連続先発へと気持ちを向けた。

(取材・文 矢内由美子)

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