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[UAチャレンジカップ]過去2大会の決勝カードで敗戦の佐野日大、「残り1日は無失点で、守備をこだわって」

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[3.24 アンダーアーマーチャレンジカップ予選Group A第3節 彦南高 1-0 佐野日大高 富士緑の休暇村]

 アンダーアーマーチャレンジカップ2016 SPRINGの準決勝進出を懸けた彦南高(韓国)対佐野日大高(栃木)戦は1-0で彦南が勝利。予選リーグ1勝1敗同士の戦いを制した彦南が24日午後の準決勝へ進出した。
 
 彦南と佐野日大は春のアンダーアーマーチャレンジカップで2年連続決勝で対戦しているライバル。その宿敵対決を制したのは電光石火の一撃でリードを奪った彦南だった。試合開始わずか45秒、彦南はMFイ・サンジンが先制ゴール。早くもリードを奪われた佐野日大だが、チャンスの数を増やすと、19分に左SB梅澤崚(2年)からのパスを受けたFW熊谷周太(2年)が絶妙なコントロールから左足を振りぬく。だが、この一撃がクロスバーを叩くなどチャンスをつくりながらも同点に追いつくことができない。

 CB福田一成主将(2年)やエースFW長崎達也(2年)、MF野澤陸(2年)、GK中村一貴(2年)ら主力がケガによって不在の佐野日大は、小林拓海(2年)と梅澤の両SBや1ボランチとして特に守備面で印象的なプレーを見せたMF飯淵玲偉(2年)、右MF赤間虹都(2年)がチームを引っ張って強豪に対抗する。後半は押し込まれる時間帯が続いたものの、GK大滝昌広(1年)の好守もあって1点差のまま試合終盤へ持ち込んだ。

 だが彦南の壁は厚かった。U-19韓国代表やソウル選抜に招集された主力が不在の彦南だが、球際の攻防で明らかに優位に立つなど佐野日大を飲み込もうとする。そして後半20分にはMFキム・ミンソンがポスト直撃の左足シュート。追加点を奪うことはできなかったが、ボールを失った直後に何度も奪い返すなど佐野日大に反撃を許さず、1-0で勝った。

 昨年、全国総体に出場している佐野日大はこの試合のハーフタイムなどに海老沼秀樹監督から守備面、球際の戦いの部分を厳しく指摘されていた。DF水野拓海(2年)は4試合連続で失点を喫した順位決定トーナメント1回戦後に「失点がこの大会多いので、失点を減らしたいと思います」。そして「全国出るにはまず守備からだと思っています。終盤にどの試合もだれてしまっている。後半どう締めるかが課題だと思っています。残り1日は無失点で守備をこだわってやっていきたい」と意気込んだ。 

(取材・文 吉田太郎)
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