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5発大勝にご満悦、饒舌のハリル「少しは良いこと書いて」

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[3.24 W杯アジア2次予選 日本5-0アフガニスタン 埼玉]

 試合後の記者会見は饒舌だった。FW本田圭佑、MF香川真司をベンチスタートとする中、4-4-2の新システムにトライし、FWハーフナー・マイク、FW小林悠といった新戦力もテストした。結果は5-0の大勝。バヒド・ハリルホジッチ監督は「本当に美しい勝利だった。選手は勇敢に戦ってくれた。やる気と、私が要求したアグレッシブさを出してくれた」と満足げに振り返った。

 中盤をダイヤモンド型にした4-4-2については「すべてがパーフェクトだったわけではない」と認める。「選手が“うまくやろう”としすぎていた。そのためにパスが速すぎたり、判断が早すぎたりして、正確さを欠いた」。とはいえ、練習できたのは前日23日の一回のみ。「バルセロナでさえ、1回目の試合で理想の形はなかなか出せない。我々が考えているよりフットボールは難しい」と、選手を擁護した。

 先制点が生まれたのは前半43分。それまでは「(0-0に終わった昨年6月の)シンガポール戦が頭をよぎった」というが、同時に「選手はアグレッシブさ、やる気に満ち溢れていた。5秒さえ惜しまずに努力していた。得点を取るだろうなという確信はあった。だから、そこまで不安ではなかった」と、目の前の選手たちを信頼していた。

「評価したいのはチームスピリットが素晴らしかったことだ。このようなアグレッシブさを私は要求していた。相手は我々の16mの中に入ってこれなかった」

 何度も「チームスピリット」という言葉を繰り返し、選手に称賛の言葉を送ったハリルホジッチ監督。「ロジック(論理的)な結果だった。7点目、8点目が入っていてもノーマルだったかなと思う」と述べ、「みなさんにも少し評価してもらえればと思う。全部でなくてもいいが、少しは良いことを書いてもらえれば」と冗談交じりに語り、報道陣の笑いを誘った。

「私は批判してもらっていい。ただ、チームを褒めてあげてほしい。今日は本当にチームスピリットが素晴らしかった。このグループを本当に誇りに思う。このチームで成功したいとあらためて思った」。ご満悦の指揮官は、選手への賛辞を惜しまなかった。

(取材・文 西山紘平)

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