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[MOM1737]秋田商MF東海林翔(2年)_“インターセプト名人”が攻撃力発揮、試合決める左足ロングシュート

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.24 アンダーアーマーチャレンジカップ準決勝 秋田商高 1-0 慶應義塾高 富士緑の休暇村]
 
 値千金の一撃を決めたMFは「まぐれです」と笑った。秋田商高は前半25分、MF東海林翔(2年)が左足のロングシュートを決めて先制。MF森外健太が中へ入れようとしたボールを相手DFが弾くと2年生ボランチは「一か八か左足でロングシュートを打った。蹴った瞬間は外れたなと思ったんですけど……」。これが前目のポジションを取っていたGKの逆を突く形となり、ゴールへ吸い込まれた。

 この日はわずかなスペースを縫うようにドリブルで駆け上がるなど攻撃面でも貢献。本人も「好きなのは攻撃」と語るが、最大の特長はボールを奪い取ることができる部分にある。ボランチとして秋田商に入学した東海林だが、これまではSBやCBとしてプレー。163cmと小柄だが「凄く臆病なので細かく気になったところも心配しちゃう性格なので。CBに合っていたのかなと思います」というように、警戒心の強さがCBというリスクの高いポジションでも効果を発揮させていた。

 選手権でも右SBとして先発。「自分の特長はインターセプト」と口にするように、前方の選手たちが連動した動きでパスコースを限定して東海林がボールの奪いどころになっていた。その東海林は今年、主にボランチとしてプレー。この日は相手のラストパスをカットし、こぼれ球への反応良くクリアするなど守備面での貢献度も大きかった。

 今年は主軸として昨年以上のチーム作りを目指す。もちろん守備面での活躍が欠かせないが、今大会2得点を挙げるなど、増えてきているという得点シーンに絡む場面をさらに重ねてひとつでも多くの勝利に貢献する。 

(取材・文 吉田太郎)
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