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髪切ってリフレッシュの香川、トップ下争う清武の活躍は「刺激になる」

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 日本代表は27日、試合会場の埼玉スタジアムで練習を行い、29日のW杯アジア2次予選・シリア戦(埼玉)に向けて調整した。練習は冒頭部分以外、非公開で行われ、練習後に取材対応したMF香川真司(ドルトムント)は「紅白戦をやったり、攻守において確認した。いい練習ができたので、それを明後日の試合に出したい」と意気込んだ。

 中盤をダイヤモンド型にした4-4-2の新システムを採用した24日のアフガニスタン戦(5-0)はベンチスタート。「トップ下のイメージで見ていたけど、あのポジションでも前半は3、4回しかボールが入っていなかった。辛抱しながら自分の良さを出せるようにやっていく必要がある」と、ベンチから見た印象を語った。

「後半は相手(の運動量)が落ちてスペースも空いてくるから、ある程度自由にできる。問題は前半。チームとしてもそうだけど、そこをいかに戦うか」。前半43分にFW岡崎慎司が先制点を決めるまでは、引いて守る相手を攻めあぐねる展開が続いていた。1点リードで折り返した後半はゴールラッシュとなり、香川がトップ下として途中出場した後半19分時点ですでに3-0。「僕が入った時点で試合は決まっていた。一方的な展開だったし、あまり評価できない」と自己評価は避けた。

 この試合で香川に代わってトップ下で先発したのがMF清武弘嗣(ハノーファー)だった。1ゴール2アシストを含め、5点中4点に絡む活躍。「キヨ(清武)のプレーは良かったと思うし、自分自身、参考にできる部分もある。結果を残すことは大事だし、どんな状況であっても結果を残さないと評価されない。キヨが結果を出したことは刺激になる」と率直に語った。

「チームメイトが結果を残すことは常に自分の刺激になる。自分もそういうところを次の試合は結果で示せるようにしたい」。現在、国際Aマッチ23得点の香川はFW高原直泰(沖縄SV)と並んで歴代9位タイ。あと1点でMF中村俊輔(横浜FM)に並び、歴代8位タイとなる。

 アフガニスタン戦から一夜明けた25日には散髪もしてリフレッシュ。シリア戦は従来の4-3-3にシステムも戻り、香川がトップ下で先発する可能性が高い。「ゴールばかり焦らず、個人としてチームとしてやることをやれば、チャンスは自然と生まれると思う。そこで決めるか決めないか。今年に入ってあまり点が取れてないし、冷静になってシュートを打ちたい」。日本の10番がゴールでチームを勝利に導き、首位通過で最終予選に弾みを付けたい。

(取材・文 西山紘平)

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