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焼き肉の次は選手だけでミーティング…結束強めるハリルJ

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 アフガニスタン戦翌日の25日に選手で焼き肉店で“決起集会”を行ったハリルジャパンが、26日には選手だけでミーティングも敢行した。24人が一室に集まり、W杯経験者を中心に思いの丈を語り、結束を強めた。

「みんなの言葉が熱く響いてきた」と語ったのはMF原口元気(ヘルタ・ベルリン)だ。ミーティングで話をしたのは経験豊富な選手たちで、時間にして約30分に及んだ。

「今まで中心でやってきた選手が気を引き締め直すという意味合いと、僕たち(若手)がもっと突き上げていくことが必要ということ。もっと積極的にコミュニケーションを取ったり、積極的なプレーをするのが大事という話になった。このチームで成功したいし、成功するために一人ひとりがもっと成長しなければいけないというのが全員の意見。もっと出していかなければという気持ちがあらためて強くなった」

 原口自身は発言しなかったというが、熱い言葉が胸を震わせたようだ。DF昌子源(鹿島)にはFW本田圭佑(ミラン)の言葉が突き刺さった。

「他の選手が何を言ったのかは、選手ミーティングなので明かせないけど、一つ言えるとしたら(本田)圭佑くんが観客数のことを話していて、満員じゃなかったことを気にしていた」

 アフガニスタン戦の観衆は4万8967人。チケット完売と満員が当たり前だった代表戦では久々に空席の目立つ試合だった。

「圭佑くんは『チケットが取れずにスタジアムに来れない人が、パブリックビューイングで見るような現象を起こしたい。満員にならなかったのは2010年以来初なんじゃないか』と話していた。それくらい危機感を持っていた」

 昌子によると本田は「観客は正直。お客さんがいるといないではモチベーションも変わってくるし、これではダメ」と力説したという。「それは僕も思っていたこと。たぶん全員が思っていたことを圭佑くんが口に出して、『やっぱりそうだよな』となった」

 25日の“焼き肉集会”では食事をしながら若手もベテランもざっくばらんに話す時間があった。MF香川真司(ドルトムント)は「外に出るのが久しぶりだったので気分転換になった。一人ひとりがリフレッシュして次の試合に向けて準備できるのは良いこと」と表情も明るい。

 2次予選首位通過を目指し、29日のシリア戦では一層引き締まったハリルジャパンが見られそうだ。

(取材・文 矢内由美子)

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