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連続出場ストップも意に介さず…宇佐美、恩師の前で勝利誓う

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 恩師の前で成長した姿を見せる。日本代表FW宇佐美貴史(G大阪)は29日のW杯アジア2次予選・シリア戦(埼玉)に左ウイングでの先発が濃厚。すでに2次予選突破は決まっているが、「1位が決まったわけじゃない。みんな勝ち続けようと話しているし、その結果として1位で突破したい」と、勝ち点1差の2位シリアをしっかり叩いて最終予選に弾みを付けるつもりだ。

 日本サッカー協会はこの日、都内で理事会を開き、田嶋幸三会長ら新体制を正式に承認。元G大阪監督の西野朗氏が新技術委員長に就任した。宇佐美が高校2年時にプロデビューを果たした09年当時のG大阪の監督が西野氏だった。

「間違いなく一番初めに自分の面倒を見てくれた人で、プロの第一歩をスタートさせてくれた。今でも感謝の気持ちを持っている」。シリア戦は田嶋新会長を筆頭に西野新技術委員長らも視察に訪れる予定で、「こういう形でまたつながりができて、感慨深いというか、自分にとってはありがたいこと」と、11年夏にバイエルンへ期限付き移籍して以来となる“再会”を前にした素直な心境を語った。

 対戦相手のシリアには良いイメージもある。昨年10月8日、中立地のオマーンで対戦した際は後半21分から途中出場し、同43分にダメ押しの3点目を記録。3-0の完勝に貢献した。「あれだけ過酷な環境で、ピッチも悪くて苦しい中、力の差を見せての3-0だったと思うし、ホームではより良い状態で戦えると思う」と自信を見せる。

 24日のアフガニスタン戦(5-0)はベンチスタートとなり、ハリル体制14試合目にして初めて出場機会がなかった。「出番がずっと続いていたのはいい経験だったけど、出番がなかったことはそんなに重要じゃない。出たときに何ができるかが大事」。連続出場ストップも意に介さない宇佐美は「いいサッカーをして、自分たちらしく楽しく戦えれば、いいスコアで勝てると思う」と目の前の一戦に集中した。

(取材・文 西山紘平)

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