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中東の“演技”を警戒するハリル「罠にかからないように」

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 日本代表は28日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行い、29日のW杯アジア2次予選・シリア戦に向けて最終調整した。練習前にはバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席。2次予選最終戦に向け、「我々の決勝戦だと思っている。このグループで一番強いチーム同士が対戦する。ファイナルということは、勝たないといけないということだ」と必勝を誓った。

 24日のアフガニスタン戦に5-0で勝って6勝1分の勝ち点19に伸ばした日本はE組首位を守り、最終予選に進出できる各組2位の成績上位4チーム以内に入ることも確定した。すでに2次予選突破は決まっているが、シリアとの勝ち点差はわずかに「1」。負ければ2位転落となる最終戦は、1位突破を懸けた一戦となる。

 シリアを「リアリストなチーム」と表現する指揮官は「彼らの誘いに乗らないようにしないといけない。彼らはリズムを壊しにくる。その罠にかからないようにしないといけない」と、相手のシミュレーションや時間稼ぎなどに惑わされない冷静なプレーを選手に求めた。

「(シリアは)シミュレーションもしてくるだろうし、演技もしてくるだろう。レフェリーがそういうシチュエーションを理解してくれることを望む。そういうことがフラストレーションにならないようにしたい。我々もそうした状況をコントロールしないといけない」

 中東特有の演技やラフプレーを警戒するハリルホジッチ監督は、日本の選手がそれによってリズムを崩すことを恐れている。

「罠に引っかからないように、シミュレーションに引っかからないように、そして無駄なファウルをしないようにしないといけない。相手のキーパーは必ず演技をしてくる。リズムを壊しにくる。そのための準備をしないといけない」

 そのうえで「相手はクオリティーもあるチームで、我々よりも得点能力は高い」と指摘。2次予選7試合を終えてシリアの総得点は「26」で、日本の22得点を上回っている。指揮官は「我々より得点を多く取っている。リスペクトして戦わないといけない」と強調した。

(取材・文 西山紘平)

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