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8戦目でついに…横浜FMを逆転で下した柏、今季公式戦初勝利

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[4.6 ナビスコ杯GL第3節 横浜FM1-3柏 ニッパツ]

 リーグ戦3連勝中の横浜F・マリノスと、公式戦未勝利(4分3敗)の柏レイソル。対照的な両チームによる一戦は、FW富樫敬真のゴールで横浜FMが先制。それでも柏は前半終了間際にMF中川寛斗が同点ミドルを決めると、後半にCKからDF増嶋竜也が2ゴール。逆転で今季初勝利を飾った。

 好調の横浜FMは、2日に行なわれたリーグG大阪戦(○2-1)の先発から全員を入れ替え。4日に発表されたU-23日本代表候補に選出されている富樫とMF前田直輝がスタメンに入った。

 一方、今季初勝利が欲しい柏は、ルーキーのDF湯澤聖人がプロデビュー。センターバックには増嶋とDF鎌田次郎、インサイドハーフにはMF栗澤僚一とベテラン選手を起用した。
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 試合はいきなり動いた。前半5分、自陣からのロングボールをMF仲川輝人が右サイドで受けてタメをつくると、ボランチから飛び出してきたMF兵藤慎剛へ。兵藤はファーストタッチでDF2人を置き去りにすると、右サイド深い位置から中央にクロス。MF前田直輝のシュートはGK桐畑和繁が鋭い反応を見せたが、こぼれ球を富樫が押し込み先行した。

 早々に先行された柏もチャンスをつくる。8分、FWエデルソンが倒されて敵ゴール前でFKを得ると、自らの右足で狙う。シュートはゴール右隅をとらえたが、GK榎本哲也が好守でしのいだ。

 自陣からボールをつなぎ、湯澤とDF輪湖直樹の両サイドバックを高い位置に押し上げる柏は、敵陣深い位置へいい形でボールを入れることがてきず、横浜FMのカウンターを浴びたが、横浜FMもラストパスの精度を欠いて互いにチャンスがない時間が続く。

 前半中盤以降、柏は敵陣でプレーする時間を増やすと、42分、増嶋の縦パスに反応したMF太田徹郎がペナルティエリア中央のFWディエゴ・オリヴェイラに入れる。これは横浜FMのDFに跳ね返されたが、こぼれ球を太田が拾ってつなぐと、最後は中川。右足から放たれたシュートは弧を描いて横浜FMゴールに突き刺さり、柏が試合を振り出しに戻す。

 選手交代なしで始まった後半、最初にチャンスをつくったのは横浜FMだった。3分、右サイドでボールを持った仲川が富樫とのワンツーでPAへ進入するも、GK桐畑が飛び出してピンチをしのぐ。すると、その2分後には右サイドの湯澤が積極的に仕掛けて左足でシュートを狙う。ここで得た右CK、MF太田徹郎のボールをゴール中央の増嶋が頭で叩き込み、逆転に成功する。

 リードを奪ったことでボールを支配する柏がさらに攻勢を強める。23分、右サイドでボールを持った湯澤がCKを獲得すると、太田のボールはファーサイドで鎌田がヘッドで合わせる。これを増嶋が右足で押し込み再びゴールネットを揺らした。

 2点を追いかける展開を強いられた横浜FMは、交代枠を使い切り反撃に出る。両サイドからチャンスをつくったが、途中出場のMF遠藤渓太のシュートはクロスバーに弾かれるなど、2点目は遠く敗戦。横浜FMはナビスコ杯での成績を1分1敗とした。

(取材・文 奥山典幸)

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