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2日後に迫る組み合わせ抽選会…強豪国との初戦を歓迎するDF岩波

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 1月に行われたAFC U-23選手権(リオデジャネイロ五輪アジア最終予選)での優勝、そしてリオ五輪出場権獲得に貢献したDF岩波拓也(神戸)。しかし、自信を手に入れた一方で、悔しさも味わっていた。

 15年1月26日、リオ五輪出場権が懸かった準決勝イラク戦。MF原川力(川崎F)の劇的なアディショナルタイム弾で勝利を収めたU-23日本代表だったが、ベンチスタートとなった岩波に出場機会が訪れることはなかった。そして、決勝の韓国戦では先発出場を果たして3-2の勝利に貢献したものの、「正直、自分のミスで2点ともやられた」と悔しさを滲ませた。

「優勝という形で終われたので、そこは自信にもなっています」と力強く語りつつも、「ただ、まだまだ足りなかった。準決勝に出場できなかったのは一番悔しかったけど、安定した結果を残せなかった」と反省を口にする。しかし、課題が見つかったことで、それを克服すればさらなる成長が見込める。だからこそ、「コンスタントに安定したパフォーマンスを出せないと五輪はないと思っているので、残り少ない時間を大事にしたい」と五輪に向けて日々進化を遂げていこうと決意を固めた。

 五輪本大会の組み合わせ抽選会は2日後の14日に行われる。前回のロンドン五輪では初戦に強豪スペインを撃破して勢いに乗ったチームが4位という結果を残したこともあり、「ドイツやポルトガルというヨーロッパの強豪に勝って勢いに乗るのも一つだと思う」と強豪国との初戦を歓迎。

 日本はブラジル、アルゼンチン、メキシコとともにポット1に入ることが決まっており、グループリーグでその3か国と対戦することはない。一番対戦したかったのはブラジルだったようで、「ブラジルとやりたいなと思っていました」と苦笑したものの、決勝トーナメントに進出すればサッカー王国と対戦する可能性はあり、「ベスト4くらいで対戦できれば」と闘志を燃やす。しかし、まずはグループリーグ突破、何よりもメンバー入りが重要だと強調。「皆、危機感を持ってやっている。まずは結果を残すことだけを考えたい」と視線を上へと向けた。

(取材・文 折戸岳彦)

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