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「CB3人、みんな結果を残している」五輪代表入りへ柏での活躍誓うDF中谷

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[4.15 J1第1ステージ第7節 G大阪0-1柏 吹田S]

 敵地でのガンバ大阪戦で完封勝利を飾った柏レイソル。攻撃陣にタレントが揃うG大阪の中でも、トップ下のMF宇佐美貴史と左サイドのMFアデミウソンは特に警戒すべき相手だったが、「チームとして対策はしていなかった」とDF中谷進之介は言う。それでも、宇佐美とアデミウソンが味方ゴールに近づくと人数を掛けて対応した。「どうしても、宇佐美さん、アデミウソンには集まっちゃうというか、集まらないと(ボールを)取れない」(中谷)。粘り強く守り、2人に仕事をさせなかった。

 前節・FC東京戦に続いて、2試合連続での無失点。FC東京戦より前の5試合では毎試合失点を重ねていた柏守備陣の変化を、DFラインで唯一フル出場している中谷は感じている。「チーム全体で気迫がこもっているというか、やられていたところでやられなくなっている。最後のところでみんなが体を投げ出して守れているので、それを続けていきたいです」。

 背番号4を背負った今季、途中でメンデス監督から下平隆宏監督へと指揮官が変わっても、全7試合でフル出場を続ける中谷。過去2年間で8試合の出場にとどまっていた20歳にとって、飛躍のシーズンになっていることは間違いない。試合の前日にリオデジャネイロ五輪の組み合わせが決まった手倉森誠U-23日本代表監督が、このG大阪対柏の一戦を訪れていた。3月のポルトガル遠征ではU-23日本代表に招集された中谷は、指揮官の視察を「そうなんですか!? 知らなかったです」と少し驚いてみせた。「代表はチームで活躍すればついてくると思っている」と言う中谷にとっても恰好のアピールの場になったはずだが、本人は至って冷静だ。

「CBの3人、奈良(竜樹)くん、岩波(拓也)くん、植田(直通)くんもみんなチームで結果を残しているので、それ以上の結果を残さないといけない。もっとがんばらないと入れない。まずはチームで結果を残すことが、第一歩」。チームでの活躍、そしてその先にある8月のリオ五輪メンバー入りへ、若きセンターバックはさらなる飛躍を誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第1ステージ第7節1日目 スコア速報

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