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“KLMトリオ”躍動の浦和、今季初の3発勝利!! 苦しむ仙台は4連敗…

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[4.16 J1第1ステージ第7節 浦和 3-1 仙台 埼玉]

 J1は16日、第1ステージ第7節を開催し、埼玉スタジアムでは浦和レッズベガルタ仙台が対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半8分にFW李忠成のゴールで浦和が先制するも、同9分にMF三田啓貴が決めて仙台が同点に追い付く。しかし同29分にFW興梠慎三、同31分にFW武藤雄樹がゴールを陥れた浦和が3-1の勝利を収めた。

 ホームの浦和は4月10日に行われた第6節横浜FM戦(△0-0)と同じ11人がスターティングメンバーに名を連ねた。対する3連敗中のアウェー仙台は前節G大阪戦(●1-3)から先発3人を入れ替え、FWハモン・ロペス、MF野沢拓也、MFキム・ミンテを先発起用した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合開始から浦和が一方的に押し込む展開となり、前半3分には李、同4分にはDF森脇良太が積極的にシュートを狙いゴールを脅かす。しかし、GK石川慧のセーブや守備陣の粘り強い対応で仙台が簡単には先制ゴールを許さない。同23分には仙台がカウンターを発動させ、左サイドの野沢から送られたグラウンダーのクロスにハモン・ロペスが飛び込むもシュートはジャストミートしなかった。

 その後も浦和が押し込む時間帯が続いたが、仙台守備を攻略し切れず。仙台もカウンターやセットプレーからゴールに迫る場面を創出したがネットを揺らすことはできずにスコアレスのまま前半終了のホイッスルが吹かれた。

 0-0のまま後半を迎えると、立ち上がりに浦和が立て続けに好機を創出する。後半4分にはMF関根貴大の弾道の低いクロスが相手DFに当たってゴールを脅かしたが好反応を見せた石川慧がストップ。さらに同6分にはDF槙野智章のラストパスを李が左足ダイレクトで合わせるも、ボールはポストを叩いて先制点とはいかなかった。

 しかし後半8分、左サイドから槙野が送ったクロスを李がヘディングシュートで押し込み、浦和がついに先制。だが、同9分に左サイドから切れ込んだ三田がDF遠藤航のチャージにも屈せずシュートまで持ち込むと、右足から放たれたボールがネットを揺らし、すぐさま仙台が試合を振り出しに戻した。後半26分には仙台がカウンターを仕掛けるとMF奥埜博亮、キム・ミンテとつないだボールから最後はMF藤村慶太が左足ミドルでゴールを狙うも、わずかにゴール右に外れてしまう。

 すると後半29分、高い位置でボールを奪ったMF阿部勇樹が前線へスルーパスを通すと、PA内に進入した興梠が石川慧の動きを見極めてゴールに流し込み、浦和が勝ち越しに成功。さらに同31分には左サイドからMF梅崎司が送ったクロスを武藤がヘッドで叩き込んで、一気にリードを2点差に広げた。

 その後も攻勢を掛ける浦和だが後半36分の興梠のシュートが石川慧にストップされるなど、追加点は生まれず。しかし仙台にも反撃を許さずに逃げ切って3-1の勝利を収めた。前線でトライアングルを形成する興梠、李、武藤の“KLMトリオ”はそろい踏みで、今季初の3発勝利に貢献した。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第1ステージ第7節2日目 スコア速報

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