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2発演出の香川、相手GKの退場も誘発し勝利貢献

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[4.17 ブンデスリーガ第30節 ドルトムント3-0ハンブルガーSV]

 ブンデスリーガは17日、第30節を行い、MF香川真司の所属するドルトムントはホームでDF酒井高徳の所属するハンブルガーSVと対戦し、3-0で快勝した。香川はトップ下で公式戦3試合連続の先発出場。3戦連発はならなかったが、フル出場で2得点を演出したほか、相手GKの退場も誘って公式戦4試合ぶりの勝利に貢献した。酒井は右サイドバックでフル出場した。

 ドルトムントは大逆転負けで敗退の決まった14日のEL準々決勝第2戦・リバプール戦から先発8人を変更。MFヘンリク・ムヒタリアン、FWマルコ・ロイスらがメンバー外となり、FWピエール・エメリク・オーバメヤン、MFユリアン・バイグル、DFマルセル・シュメルツァー、DFソクラティス・パパスタソプロスもベンチスタートだった。

 連続先発は香川、MFゴンサロ・カストロ、DFマッツ・フンメルスの3人のみ。20日にはDFBポカール準決勝のヘルタ・ベルリン戦を控えていることもあり、大きくターンオーバーして試合に臨んだが、序盤はなかなかリズムをつかめなかった。

 ハンブルガーSVは前半14分、MFニコライ・ミュラーが積極的に右足でミドルシュート。同17分には右クロスにMFイボ・イリチェビッチがダイビングヘッドで合わせたが、GKロマン・ビュルキが鋭い反応で弾き出した。

 前半36分にはドルトムントがミスから決定的なピンチを迎える。DFマティアス・ギンターがスローインで戻すと、DFスベン・ベンダーがまさかの空振り。ボールを奪ったFWスベン・シップロックがPA内へ切れ込んだが、左足のシュートは必死に戻ったフンメルスがスライディングタックルでかろうじてカットした。

 すると直後の前半38分だった。MFクリスティアン・プリシッチが左CKからショートコーナーで香川に預けると、香川はクロスと見せかけてドリブルで中に持ち込み、ゴール前にスルーパス。フンメルスがワンタッチで流したところにプリシッチが走り込み、右足でニアサイドを破った。

 17歳プリシッチのブンデスリーガ初ゴールで先制すると、前半44分には浮き球のパスに抜け出したFWアドリアン・ラモスが左サイドから中に切れ込み、右足でシュート。ゴール右隅に流し込み、2-0とリードを広げて前半を折り返した。

 後半立ち上がりもドルトムントペースで進み、迎えた後半7分だった。相手のパスミスをラモスがインターセプトし、素早くスルーパスを送ると、これに香川が反応。PA外まで飛び出してきたGKレネ・アドラーをかわしたところでアドラーに倒された。このプレーでアドラーは一発退場。ハンブルガーSVは守護神を失い、数的不利に立たされた。

 さらなるアクシデントがハンブルガーSVを襲う。後半32分にMFアルビン・エクダルが左太腿裏を痛め、プレー続行不可能となったが、すでに交代枠を使い切っていたため、ピッチ上は9人に。すると後半41分、香川がMFモリッツ・ライトナーとのワンツーから右足でミドルシュート。GKが弾いたボールをラモスが左足で押し込み、3-0とダメを押した。

 香川が2ゴールを演出したドルトムントはリーグ戦2試合ぶりの白星。首位バイエルンとは残り4試合で勝ち点7差と逆転優勝は難しい状況だが、ELからの悪い流れを断ち切り、20日のDFBポカール準決勝ヘルタ戦へ弾みを付けている。

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