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3失点のほろ苦いデビュー…FC東京GK圍「悔し過ぎて寝られない」

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[4.20 ACLグループリーグ第5節 FC東京 0-3 全北現代 東京ス]

 プロ3年目で迎えたFC東京トップチームデビュー。任されたのは勝利すればACLグループリーグ突破となる大一番だった――。

 14年に桃山学院大からFC東京に加入したGK圍謙太朗だが負傷の影響もあり、ここまでFC東京トップチームでの出場はなかった。しかし、今季はJ3リーグに参加するFC東京U-23で3試合フル出場を果たすなど経験を積み、常に試合に向けて準備を続けた結果、「練習やJ3でのパフォーマンスを見て決断した」(城福浩監督)と全北現代戦で先発に抜擢される。

 試合前には元チームメイトであるGK塩田仁史(現大宮)やGK権田修一(現SVホルン)からも連絡が入ったようで、「最初はうまくいかないことばかりだけど、自分らしく頑張れ」と背中を押されていた。先輩からの言葉もあり、「緊張すると思っていたけど、それを受け入れていた。アップのときも『早く試合が始まらないかな』という気持ちでいた」とデビュー戦を迎える。

 しかし、「簡単にはいかない」と振り返ったように、0-3と3失点を喫してのほろ苦いデビューとなった。「勝ちたかったですね。勝てば突破が決まる大事な試合で監督に使ってもらい、結果を出すことが恩返しだと思っていた。悔し過ぎて寝られない感じです」と唇を噛む。

 結果はついてこなかったかもしれない。だが、下を向くことなく視線を上へと向ける。「早く練習がしたい。練習を積んでまたチャンスをもらえるように全力でやるだけです」。確かな一歩を踏み出した190センチの大型GKは、二歩目を刻むため、そして指揮官に恩返しするためににさらなる成長を誓う。

(取材・文 折戸岳彦)

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