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酒井&清武のゴールでドロー、奇跡の残留へ首の皮一枚つながる

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[4.23 ブンデスリーガ第31節 インゴルシュタット2-2ハノーファー]

 ブンデスリーガは23日、第31節2日目を行い、MF清武弘嗣、MF山口蛍、DF酒井宏樹の所属するハノーファーは敵地でインゴルシュタットと対戦し、2-2で引き分けた。負ければ降格決定のハノーファーだったが、0-2から酒井と清武のゴールで追いつき、奇跡の残留に望みをつないだ。清武、酒井はフル出場。山口は負傷欠場している。

 残り4試合で残留圏まで勝ち点12差。まさに崖っ縁のハノーファーが踏みとどまった。前半10分に先制される苦しい展開。前半20分にインゴルシュタットDFロマン・ブレジュリが一発退場となり、数的優位に立ちながら同25分、セットプレーから追加点を許した。

 10人相手に2点を追う展開となったハノーファー。反撃の狼煙をあげたのは意外な“伏兵”だった。0-2で折り返した後半13分、清武の浮き球のパスに反応したMFイボル・フォッスムがMFフェリックス・クラウスに落とすと、クラウスはファウルを受けながらもFWアダム・サライにつながる。主審はアドバンテージを適用。シャライのラストパスに走り込んだ酒井が右足を振り抜き、豪快にゴールネットを揺らした。

 酒井の2シーズンぶりとなる今季初ゴールが決まって1-2と1点を返すと、後半37分だった。中央をドリブルで仕掛けた清武が左サイドに展開。DFミーコ・アルボルノスのクロスはDFに当たってコースが変わったが、これに清武が左足で合わせた。ダイレクトボレーをゴール右隅に蹴り込み、2-2。昨年11月6日のヘルタ・ベルリン戦(3-1)以来、約半年ぶりとなる清武の今季4ゴール目が貴重な同点弾となり、土壇場で引き分けに持ち込んだ。

 3戦負けなし(1勝1分)で勝ち点1を上積みしたハノーファーだが、残り3試合で15位シュツットガルトとは勝ち点11差となり、逆転は不可能。勝ち点9差に縮めた16位ブレーメンに勝ち点で並んだうえで得失点差(ブレーメン-20、ハノーファー-28)で逆転し、2部3位との入れ替え戦に回るしか残留への道はない。まさに首の皮一枚でつながった格好だが、17位フランクフルトが明日のマインツ戦に勝った場合、最終節にブレーメン対フランクフルトの直接対決があり、どちらかが必ず勝ち点32以上になるため、残り3連勝しても勝ち点31のハノーファーはその時点で降格が決まる。

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