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PK弾に悔い?俊輔「急いでボールを取りに行かなくても…」

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[4.24 J1第1ステージ第8節 横浜FM1-2広島 日産ス]

 背番号10のPK弾も勝ち点には結びつかなかった。横浜F・マリノスは0-1の後半23分、DF小林祐三の右クロスに合わせたMF中村俊輔のヘディングシュートがDF千葉和彦の手に当たり、ハンドでPKを獲得。ピッチの外に転がっていったボールを駆け足で取りに行った中村は自らPKスポットに置き、左足でゴール右隅に蹴り込んだ。

 後半25分の同点PK。1-1と試合を振り出しに戻し、急いでボールを拾った俊輔は喜びもそこそこに駆け足でセンターサークルへ戻っていった。ところが、チームはわずか2分後に勝ち越しゴールを許した。広島DF塩谷司のロングフィードからMFミキッチに最終ラインの背後を取られ、マイナスの折り返しにFWピーター・ウタカが合わせた。

「急いでボールを取りに行かなくても良かったかな。結果、1-2でしょ。でも、あの勢いを使いたかったんだよね」。俊輔は試合後、報道陣に複雑な胸中を打ち明けた。ホームのサポーターの前で決めた同点PK。その勢いのままに逆転ゴールを狙ったが、「最終ラインが上がった裏を突かれた」と、結果的に裏目に出てしまった。割り切れない思いが残るのも致し方なかった。

 俊輔は3試合ぶり今季3ゴール目。3月5日の福岡戦(1-1)、4月2日のG大阪戦(2-1)ではいずれも直接FKでゴールを決めており、この日のPKを含め、プレースキックで通算3得点となった。第8節終了時点で3ゴール。「(年間)10点、いけるかな。PKで3点、FKで3点、流れの中から4点。流れの中からが問題だな」と自問自答するようにつぶやいた。

(取材・文 西山紘平)

●[J1]第1ステージ第8節 スコア速報

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