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「NIKE MOST WANTED」が開幕、“日本代表”の高梨、波田野は「やれる」

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 世界で戦える若きフットボールプレイヤーを発掘するスカウトプロジェクト「NIKE MOST WANTED」の「グローバルファイナル」が28日午後、フランスのクレールフォンテーヌで開幕した。初日は世界各国のセレクションを勝ち抜いた39選手(28日夜に1名合流予定)と関係者がオープニングセレモニーに参加。その後、選手たちは今回の「グローバルファイナル」勝者が参加権利を獲得する「NIKE ACADEMY」のトレーニングを見学した。

「NIKE ACADEMY」では継続的なエリートトレーニングや、欧州トップクラブのアカデミーチームとのゲームなどによって選手が成長。多くの欧州プロや代表選手も輩出している。今回、その“プロ予備軍”に加わる権利を懸けて計40名の才能たちがセレクションで激突するのだ。「NIKE ACADEMY」のジョン・グッドマン監督はオープニングセレモニーで選手たちへ向けて「(期間中)毎日、色々な側面から評価する」とメッセージ。「NIKE ACADEMY」に入るレベルの実力、個性があること、そして整理整頓や時間を守ること、睡眠といったピッチ外での姿勢や、やる気の部分含めて全てが評価対象になることが告げられたが、“日本代表”2人はその全てでライバルたちを上回る構えだ。

 国内選考会に当たる「NIKE MOST WANTED ジャパンセレクション」を突破し、“日本代表”として「グローバルファイナル」に参加しているMF高梨起生(尚志高流通経済大)とMF波田野海(聖和学園高卒)はこの日の午前、ボールを使って軽めの調整。そして午後の公式スケジュールに参加した。

 オープニングセレモニーやトレーニング見学で改めて「NIKE ACADEMY」についての知識を得たことで、「グローバルファイナル」を突破したいという気持ちは強くなっている。高梨は「規模が大きいと思いました。(「NIKE ACADEMY」は)凄く環境が良くて、サッカーがやりやすいと思いました」と語り、波田野は「今日(のセレモニーなどを)見て、来る前よりも強く、入りたいと思いました」と前を向いた。難関を突破してプロへの道を切り開く。

 今回の「グローバルファイナル」最終日には「NIKE ACADEMY」とのゲームも組まれている。厳しいプレスの中で行われた8対8など「NIKE ACADEMY」のトレーニングを見た印象について高梨は「外国人なので、パワーとかはあるなと思ったけれど、練習を見て『やれなくない』と思いました。特に足下はやれると思いました」。そして波田野は「ポゼッションとかやりたいサッカーが理解できたので、理解できたことを明日からに活かしていきたい。試合では当たりとか違うと思うけれど、練習だけ見るとやれると思った」と語った。「NIKE ACADEMY」には関係者や「グローバルファイナル」参加選手を唸らせるような1タッチコントロールを見せる選手やドリブルスキルの高さを披露した選手もいたが、負けるつもりはない。本格的なセレクションがスタートする29日以降、その自信をピッチで表現する。
 
 「グローバルファイナル」2日目の29日は午前にトレーニングセッション、午後にフィジカルテストが実施される予定。“日本代表”の高梨と波田野が世界を相手にそれぞれの武器でアピールする。

[写真]「NIKE ACADEMY」のトレーニングを見つめる高梨(中央右)と波田野(中央左)

(取材・文 吉田太郎)

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