[4.28 EL準決勝第1戦 ビジャレアル1-0リバプール]

　ヨーロッパリーグ(EL)は28日、準決勝第1戦を行い、ビジャレアル(スペイン)対リバプール(イングランド)の一戦は、1-0でビジャレアルが先勝した。第2戦はアンフィールドで5月4日に行われる。

　序盤はオープンな展開となったが前半21分にビジャレアルに決定機。PA内右のMFジョナタン・ドス・サントスの丁寧な落としからペナルティアーク付近のMFトーマス・ピナが右足ダイレクトシュート。これがゴール右隅を捉えたが、GKシモン・ミニョレのファインセーブに阻まれた。

　後半開始からリバプールはMFコウチーニョを下げてMFジョーダン・アイブを投入する。しかし、後半1分にビジャレアルにチャンスが訪れる。ドス・サントスの右CKからニアに走り込んだFWセドリック・バカンブがヘッドで合わせる。フリーで放ったシュートは惜しくも右ポスト直撃で先制点とはならなかった。

　冷や汗をかいたリバプールだが、後半20分にMFジェームズ・ミルナーの鋭い縦パスをPA内右で受けたFWロベルト・フィルミーノが反転から素早く右足を振り抜く。しかし、GKセルヒオ・アセンホが弾いたボールは右ポストを叩いた。

　終盤に向けてリバプールが押し気味に試合を進めるが、チャンスを多く作ったのはビジャレアルの方だった。後半42分、敵陣でボールを奪い、MFデニス・スアレスがスルーパス。これに反応したバカンブが左足からコントロールされたシュートを放つもGKミニョレの好セーブに遭い、バカンブは頭を抱えた。それでもアディショナルタイムにドラマが待っていた。

　後半アディショナルタイム2分、カウンターからブルーノの浮き球パスを受けたスアレスがPA内右でGKミニョレを引きつけて横パス。並走したFWアドリアン・ロペスが右足で無人のゴールに流し込み、決勝点。直前にピンチを作ってしまったスアレスが汚名返上のアシストでビジャレアルが1-0で先勝した。

　対するリバプールはボール支配率では相手を上回ったが、最後までゴールネットを揺らすことができず、グループステージ初戦から続いていた無敗記録が12でストップした。また、ユルゲン・クロップ監督のUEFA主催大会でのスペイン遠征未勝利は継続されることとなってしまった。

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