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ミラン、110億円の赤字発表 株主からは「想像以上にひどい」「サッカー界の笑い者」と批判

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 ミランは28日の株主総会で、2015年決算で8930万ユーロ(約109億5000万円)の赤字を計上したと発表した。

 今月の監督交代に加え、セリエA前節で最下位ベローナに敗れ、ミランは激しい批判を浴びている。一方で、シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長が中国企業への身売りを交渉中とも報じられている。

 上層部の混迷とチームの不振、さらには赤字決算と悪い知らせが続き、株主総会では経営陣への不満が相次いだ。特に、近年経営陣を批判し続けてきたジュゼッペ・ガッティ氏は、次のようにアドリアーノ・ガッリアーニCEOらを批判した。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

「状況は悪化している。想像以上にひどい。(クラレンス・)セードルフや(フィリッポ・)インザーギ、(シニシャ・)ミハイロビッチの責任とは言えない。経営陣の、ガッリアーニの、ベルルスコーニの責任だ」

「ミランが破産を免れたときですら、(フランコ・)バレージや(パオロ・)マルディーニ、フィリッポ・ガッリといった偉大なカンピオーネたちがいた。今のカンピオーネは?」

 また、別の株主からは次のような批判の声も飛んだ。

「現在のチームでミランにふさわしい選手は、3、4人しかいない。責任を監督たちに押しつけるのではなく、現実から目を背け、『我々はまだ強い』と言うばかりで何もしない者たちの責任を考えるべきだ。我々は5年前から世界のサッカー界の笑い者となっている。そしてもう、笑わせることすらしていない」

 ガッリアーニCEOは、悪い流れを変えるために経営陣は努力していると述べている。

「どのクラブにもポジティブなサイクルとネガティブなサイクルがある。経営陣はこのネガティブな流れをひっくり返すために、あらゆる取り組みをしている」

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