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関根「何で、あそこに?」 森脇「寂しくて…」、“右”のコンビが“左”から得点演出

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[4.29 J1第1ステージ第9節 浦和 4-1 名古屋 埼玉]

 浦和レッズMF関根貴大とDF森脇良太は、本来なら右サイドでコンビを組む。しかし、後半8分にMF駒井善成が右アウトサイドに投入されると、関根は左アウトサイドへとポジションを移した。2人は右と左に分かれたはずだが、同11分のFW李忠成の勝ち越しゴールは、関根と森脇による左サイドの連係から生まれた。

 試合後、関根に「何で、あそこにいたの?」と問われた森脇は、「寂しくてついて行ったんだ」と冗談で返したようだ。「関根が左サイドに行ってしまったので、寂しいなと思って関根を追い掛けて左サイドまで行った」。そうおどけた森脇だが、得点場面では状況に応じて左サイドに流れ、ポジションを取っている。

 相手のクリアボールが小さくなると後方から走り込んで奪い、勢いそのままに左へ。サイドに開く関根にボールを預けると、右サイドに戻るのではなく関根のフォローに入った。これで2対1と優位な状況が生まれる。すると、関根は森脇とのワンツーでDFを振り切って最終ラインの裏に抜け出し、正確なクロスで李のゴールをお膳立てした。

「右だった2人が左で崩すというのは、ちょっと考えられないですね」と得点演出に笑顔を見せた森脇は、「ただ、関根が良いボールを上げて、チュン(李)が決めてくれたからこそ、あの一連のプレーは評価されると思う」とゴールまでつなげてくれたチームメイトに感謝を示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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