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カズ、“常識ひっくり返した”岡崎を称賛「日本人の可能性を広げてくれた」

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[5.3 J2第11節 横浜FC 0-2 岡山 日産ス]

 岡山戦は負傷のためにベンチ外となった横浜FCのFW三浦知良だが試合後の取材に応じ、プレミアリーグを制したレスター・シティの日本代表FW岡崎慎司を称賛した。

 この日の早朝にトッテナムがチェルシーと2-2で引き分けたため、レスターの優勝が決まった。シーズンを通してレギュラーを張った岡崎を「素晴らしい活躍だったと思う」と称えると、レスターのプレミア制覇を「僕らよりもヨーロッパやイギリスではものすごい重みのあること、僕らには分からないような重みがあると思う」と語った。

 今季レスターに加入した岡崎は第36節終了時点で34試合5得点の数字を残している。カズは5点という数字がFWにとって「僕は少ないとは思わない」と話すと、「5点という数字の中でこれだけ評価されるというのは、岡崎が新たなFWの価値観を周りに与えてくれたと思う」と口にしている。

 前線から激しくプレッシャーを掛けるだけでなく、時には自陣まで戻って体を張って守備でも貢献。カズも「日本人の持っている真面目さ、チームのために戦う忠誠心、ゴールだけでなくチームをいかに助けるか」という岡崎の献身的な動きを称賛する。

「FWはどんなに悪くても1点入れればいいという常識があると思うけど、その常識をひっくり返してくれた」

 しかし、その一方で「ただ、岡崎自身はもっと点を取りたいと思っているだろうし、毎試合1点というつもりでやっていると思う」と話し、「さらに進化を遂げるにはゴールを挙げていくことだと思うので、日本代表やレスター、(来季出場する)チャンピオンズリーグでもゴールにこだわってやってほしい」とエールを贈っている。

 また、「岡崎が成し遂げたものは日本のサッカー選手、アジアのサッカー選手にとっても大きな勇気を与えてくれた。日本人の可能性を広げてくれたし、日本の子供たちの持つ夢のレベルがさらに上がった思う」と語り、快挙を成し遂げたストライカーへの賛辞を惜しまなかった。

(取材・文 折戸岳彦)
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