レスター・シティが、一気に“世界トップクラス”に割り込む可能性があるようだ。ピッチ外でのとんでもない成り上がりの可能性が指摘されている。

　レスターは、今季のプレミアリーグで「おとぎ話」とも言われる優勝を達成した。だが、その躍進はまだ終わらないようだ。

　世界一裕福なリーグとなったプレミアリーグで、多くのクラブが大金をチームづくりに費やしている。レスターはそんなビッグクラブとは財政面では太刀打ちできず、それゆえに今回の偉業達成が「おとぎ話」と呼ばれるが、来季は少し構図が変わるかもしれない。

　世界的な会計事務所であるデロイトのティム・ブリッジ氏は『スカイスポーツ』に対して、「今季だけでも、レスターはリーグ優勝だけで3000万から5000万ポンド(約46億4500万円から77億4100万円)の増収があると見込んでいます」と語る。さらに、レスターの急成長の可能性を見込んでいる。

「しかし、本当の財政的なニンジンは来季にあります。もしレスターが国内での好調ぶりを続けてリーグ上位にとどまり、チャンピオンズリーグ(CL)でも勝負ができるなら、相当な増収を期待できるでしょう」

「もしそうなったなら、レスターは我々が世界中の収入トップ20のクラブをランキングする『デロイト・フットボール・マネーリーグ』にも参戦することになると予想しています」

　『スカイスポーツ』によると、サッカーの財政学の専門家であるシェフィールド・ハラム大学のロブ・ウィルソン氏も、レスターに5000万ポンドの増収があると考えるのは「フェアな見方」だと話している。たとえ来季のCLでグループ敗退となろうとも、それだけのプラスが期待できるというのだ。

　また、新たなスポンサー契約などによって5000万ポンド、さらにプレミアリーグから3000万ポンド程度の増収も考えられるという。一気に1億3000万ポンド(約201億円)もの増収となったら、連覇できなかったらファンに許されそうもない?

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