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大久保の通算163点目が決勝点!川崎Fが好調・柏を下し暫定首位に!!

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[5.8 J1第1ステージ第11節 柏1-3川崎F 柏]

 4位柏レイソルと、2位川崎フロンターレによる上位対決。バヒド・ハリルホジッチ日本代表監督も視察に訪れた一戦は、3-1で川崎Fが勝利。勝ち点を24に伸ばし、暫定ながら首位に返り咲いた。

 一時は最下位まで沈んだが、5戦連続完封勝利で優勝争いまで顔を出している柏。前節・甲府戦(○2-0)のメンバーから1選手を入れ替え、FW大津祐樹が7試合ぶりにスタメンに復帰した。

 前節・仙台戦に引き分けて首位浮上のチャンスを逃した川崎Fは、仙台戦のスタメンから3選手を変更。DF車屋紳太郎、MFエドゥアルド・ネット、FW三好康児が先発した。
[スタメン&布陣はコチラ]

 パスサッカーを指向する両チーム。まず主導権を握ったのは川崎Fだった。前半6分、低い位置でボールを受けたMF中村憲剛のスルーパスからDF登里享平がDFとGKの間に鋭いボールを入れる。しかし、ファーサイドのFW大久保嘉人に合わせることはできなかった。

 ボール支配率で上回る川崎Fはなおも攻勢をかける。ペナルティエリア内で大久保がボールを持つもシュートまでは持ち込めずDF増嶋竜也のクリアにあう。そのボールを拾ったエドゥアルド・ネットがドリブルで持ち上がると、左足を一閃。これが柏ゴールに刺さり、前半15分に川崎Fが先制点を奪う。

 6試合ぶりに失点を喫した柏は、ボールを奪った後のパスがつながらず、攻め手を欠く。それでも、セットプレーから同点弾が生まれる。前半30分、MF山中亮輔のFKに頭で合わせたのはDF中谷進之介。中谷のプロ初ゴールで柏が試合を振り出しに戻した。

 後半開始とともに、三好を下げてMF谷口彰悟を入れた川崎F。3分に得た右CKの流れから、中村のクロスをファーサイドの大久保が頭で押し込んでゴールネットを揺らしたが、大久保のポジションはオフサイドと判定され、ノーゴールに。しかし、その4分後には中村のスルーパスをDFエウシーニョがゴールライン際で折り返すと、再び大久保がヘディングシュート。後半7分、エースのJ1通算163点目で川崎Fが勝ち越しに成功する。

 その3分後には、中盤からのカウンターで中村、大久保とつないであっという間に柏ゴール前まで迫ると、大久保のクロスをファーサイドのFW小林悠がダイレクトで合わせる。右足のボレーシュートが決まり、川崎Fがリードを2点に広げた。

 反撃に出たい柏は、前節2ゴールを挙げたFWディエゴ・オリヴェイラが決定機を迎えたが、GKチョン・ソンリョンの好守にあいスコアを動かすことができない。増嶋に代えてMF茨田陽生を入れ、布陣も4-1-2-3へと変更した。敵陣でのプレーを増やしていく柏だが、2点目を奪えないまま時計の針は進んでいく。交代枠3つを使って攻めようとするが、川崎Fも最後まで前線からのプレスを続けて柏の反撃を許さないままタイムアップ。

 川崎Fは2009年以来7年ぶりに“鬼門”日立柏サッカー場で勝利。一方、柏は今季最多の3失点で3月5日の第2節大宮戦以来、9試合ぶりの黒星を喫した。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第1ステージ第11節 スコア速報

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