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横浜FM、2度のリード守れず…甲府は“FW転向”の19歳熊谷がデビュー弾

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[5.8 J1第1ステージ第11節 横浜FM2-2甲府 日産ス]

 横浜F・マリノスはホームでヴァンフォーレ甲府と対戦し、2-2で引き分けた。連敗は3で止まったが、2度のリードを守り切れず、4試合勝利なし(1分3敗)。一方の甲府も5試合勝ちなし(4分1敗)となった。

 横浜FMは前半31分、右後方からのMF中村俊輔のFKをMF中町公祐が頭で流し込み、先制点。中町の7試合ぶり今季2得点目でリードを奪った。しかし、甲府もすぐさま同点に追いつく。前半38分、高い位置でFWクリスティアーノがDF中澤佑二からボールを奪い、ドリブルで駆け上がると、横パスを受けたFW熊谷駿がミドルシュート。これはGK飯倉大樹に弾かれたが、こぼれ球を拾ったFW河本明人がもう一度ゴール前に折り返し、熊谷が右足のスライディングシュートで押し込んだ。

 仙台育英高から昨季甲府に入団した熊谷はこの日がリーグデビュー戦。190cmの大型CBがFWとしてつかんだチャンスにいきなり結果で応えた。19歳のデビュー弾で試合を振り出しに戻した甲府だが、横浜FMは前半アディショナルタイム、中村の左CKからセカンドボールをMF喜田拓也が右足ミドルで狙うと、GKが前に弾いたボールをMF齋藤学が蹴り込み、2-1と再び勝ち越した。

 後半も横浜FMに3点目のチャンスがあった。後半11分、齋藤が左サイドからドリブルで中に切れ込み、右足を振り抜いたが、右ポストを直撃。同16分には左サイドのFKから中村のクロスにDFファビオが頭で合わせたが、クロスバーを越えた。絶好のチャンスは後半21分。途中出場のFW伊藤翔が左サイドをドリブルで縦に仕掛け、マイナスのパスを中村がワンタッチで流す。PA内右でフリーのMF遠藤渓太が狙い澄まして右足を振ったが、外側のサイドネットだった。

 決定機を逃し、思わずピッチにしゃがみ込む中村。ベンチ前のエリク・モンバエルツ監督は怒りのあまり、ボトルを蹴り飛ばした。すると直後の後半22分、甲府はロングボールから相手のクリアミスを拾った途中出場のFW森晃太がゴール前に折り返し、DF津田琢磨が押し込んだ。少ないチャンスを生かして2-2の同点に追いつき、アウェーで勝ち点1をもぎ取った。

●[J1]第1ステージ第11節 スコア速報

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