beacon

今季限りでマドリー退団のアルベロア、ホーム最終戦を前に「泣いても幸せの涙」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 レアル・マドリーDFアルバロ・アルベロアが、同クラブの本拠地サンティアゴ・ベルナベウで臨む最後の試合を前に、その心境を語っている。

 レアル・マドリーの下部組織で育ち、2009年夏にリバプールから古巣に復帰を果たしたアルベロア。それ以来マドリディスモ(マドリー主義)の体現者の一人として、ファンからの称賛を勝ち取ってきた同選手だが、今季限りでマドリーとの契約が切れ、心のクラブを離れることになる。

 アルベロアにとって8日に行われるリーガ・エスパニョーラ第37節バレンシア戦はベルナベウで戦う最後の試合となるが、このタイミングでスペイン『マルカ』とのインタビューに応じた同選手は、この現実を受け入れることに戸惑っている様子だ。

「まず、この日を迎えるなんて考えたくなかった。特別な日になるとは思っていたが、これまでは意識しようともしなかったね。人生における最高の日々を後にするわけだから、悲しみとメランコリックな気持ちがないまぜになっている。ここで感じられた幸せなど、これからどこに行ったって手にできるわけがないんだ。ただ、それでもこの日は、いつか必ず訪れなければならなかった。ファン、クラブに別れを告げられることを喜ばしく思いたい」

「とにかく、まずは試合に勝利して、リーガの優勝戦線に残らなければならない。そして試合が終わったときには、ピッチの中央に立ってファンに感謝を伝えたい。自分をこれほどまでに愛してくれたことにね。泣く準備があるか? そんな準備はしていないし、泣かないことを望みたい。だけど、もし泣くとしたら、それは幸せの涙にほかならない」

 マドリーとの契約延長の可能性が本当にないのかを問われると、次のように返答している。

「それは難しいね。自分がチームにとって有用な存在であると感じたいが、今季はピッチで主役になることができなかった。マドリーには過去の功績ではなく、将来に貢献できる選手が在籍していなくてはダメなんだ。アディオスを口にするのは今であるべきだし、正しい時期だと思うよ」

「マドリーに7年間も在籍できたことには喜びを感じるし、将来的には、それだけ長い時間いられるなど考えもしなかったと振り返るはずだ。後ろを振り返れば、ただ誇りしか感じることができない。本当に幸せな時間で、自分の人生における最高の日々だったよ」

●リーガ・エスパニョーラ2015-16特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP