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レスター両SB、“兄弟”へ切実な願い「全員に残留してほしい」

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 レスター・シティクラウディオ・ラニエリ監督は、「『監督移籍させてください』と言うのであれば、私は『分かった』と言って移籍を許すだろう」と語る。しかし、サイドバックの2人は来季のために選手たちは残留するべきだと主張している。英『スカイ・スポーツ』が報じた。

 昨季レスターは残り9試合の時点で最下位と降格の危機に瀕していたが、重圧のかかる終盤戦で7勝1分1敗と驚異的なラストスパートで奇跡の残留を果たした。そして、昨夏に指揮官がラニエリ監督に代わってもその勢いは継続され、プレミアリーグの頂点まで駆け上がった。

 主将のDFウェズ・モーガンや、エースのFWジェイミー・バーディは「僕たちは兄弟みたい」とレスターの強さの要因はチームとしての団結力にあると語っていた。事実、FW岡崎慎司らレスターの選手たちは優勝がかかったチェルシー対トッテナムの一戦をバーディ宅で観戦し、歓喜の瞬間を分かち合っている。

 プレミア制覇を果たした主力選手の移籍報道は絶えない。ラニエリ監督は移籍容認の構えも、「全ての選手達の残留に努める。彼らはチャンピオンズリーグで戦った経験がない。もし、移籍してしまえば、彼らにとっても良いことではないはずだ。次のシーズンもここで成長し、十分だと思えば、その時に自分が求める場所へ移籍すればいい」と、せめて来季は残留してほしいと思っている。

 その願いは選手たちも同じだ。左SBクリスティアン・フクスは「来季はチャンピオンズリーグでプレーできる。これは残留する十分な理由となるだろう。みんなが残ると信じている。僕には彼らの将来を決める権利はないけど、移籍は大変なチャレンジだし、みんなチャンピオンズリーグを純粋に楽しむべきだと思う」と語る。

 また、右SBダニー・シンプソンは「僕達は特別なグループだ。だからこそ、全員に残留してほしい。成功しているから、全員がとどまって、さらに前進できることを期待している。この団結したグループを維持できることをみんながとても望んでいるんだ。レスターはとてつもないポテンシャルを秘めているチームなんだよ」と切実な思いを語った。

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