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堅い展開となったFC東京と鳥栖はスコアレスドロー

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[5.13 J1第1ステージ第12節 F東京 0-0 鳥栖 味スタ]

 J1は13日、第1ステージ第12節1日目を各地で行い、味の素スタジアムではFC東京サガン鳥栖が対戦した。今季、鳥栖を率いているのが昨季までF東京で指揮を執っていたマッシモ・フィッカデンティ監督ということでも注目を集めた一戦は、0-0の引き分けに終わっている。

 F東京は8日に行われたJ1第11節の湘南戦(1-0)と同じ先発イレブンで試合に臨んだ。対する鳥栖は前節の広島戦(0-3)から2人を変更。DF菊地直哉に代わり、出場停止明けのDF谷口博之がスタメンに復帰。中盤ではMF鎌田大地が5試合ぶりに先発に復帰している。
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 序盤、主導権を争う展開が続いた一戦は、少しずつF東京がボールを握る時間帯を増やしていき、鳥栖がカウンターを狙う展開となっていく。敵陣までボールを運ぶF東京だが、鳥栖の守備を崩せずに低い位置でボールを回す時間が長くなる。前半18分には右サイドからFW前田遼一が仕掛けてFKを獲得。同22分には、同じく右サイドを攻め上がったDF徳永悠平のクロスがブロックされてCKを得る。しかし、セットプレーをシュートに結びつけることはできない。

 ボールを効果的に動かせないF東京は、次第に後方からのロングボールを増やし、FWが競ったセカンドボールを狙い始める。しかし、ボールを回収する回数で鳥栖に上回られる。すると今度は右サイドから攻めた。前半29分には右サイドから徳永がクロスを入れる。阿部がファーサイドで折り返し、前田が詰めていたがシュートは打てない。その後も徳永が何度かクロスを上げたが、チャンスらしいチャンスはつくれなかった。

 動きが少なくなった前半終了間際の45分、F東京はMF高橋秀人が強烈なミドルシュートを放ったが、ボールはクロスバーを叩く。このこぼれ球を拾って再び攻めたF東京は、FW阿部拓馬がゴール前でシュートを放つが、これもクロスバーに嫌われた。ここから左サイドに展開し、DF小川諒也が折り返したボールを徳永がヘッドで狙ったが、GK林彰洋にセーブされる。結局、前半は得点が入らないまま終了した。

 後半開始早々、F東京は右サイドからMF河野広貴が仕掛けてFKを獲得。小川が直接ゴールを狙ったが、ゴール前でファウルがあったと判定されて鳥栖のFKに変わった。後半10分には鳥栖はMF鎌田大地を下げて、MF白星東を投入する。同12分にF東京は鳥栖のクリアーボールをMF田邉草民がトラップ。素早く阿部に預けると、阿部がDFを背負いながらシュートしたが、クロスバーを越えていった。

 後半20分に鳥栖はFW岡田祥平を下げて、FW富山貴光を投入する。23分には、やや距離のある位置でFKを得ると、MF金民友が鋭いシュートを放ったが、GK秋元の正面を突く。F東京は23分に河野を下げ、昨季まで鳥栖に在籍していたMF水沼宏太を起用、さらに26分には田邉に代えて、U-23日本代表から戻ったばかりのMF橋本拳人を投入した。そして30分には最後の交代枠でFW平山相太を送り出した。F東京は43分に水沼がエリア内でシュートを放つが、GK林に防がれる。鳥栖は45分に自陣でのFKからロングボールを放り込み、ゴールに迫ったが得点はできない。このプレーの際に富山が負傷し、DF菊地直哉が投入された。

 アディショナルタイムには水沼のクロスに橋本が飛び込む場面もあったが、合わせきれず。このままスコアレスドローで試合は終了した。
(取材・文 河合拓)

●[J1]第1ステージ第12節1日目 スコア速報

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