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伊藤翔がAT逆転弾! 福岡に競り勝った横浜FMが公式戦6戦ぶり白星でB組3位に

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[5.18 ナビスコ杯グループB第5節 横浜FM 2-1 福岡 ニッパツ]

 ナビスコ杯は18日、第5節を行った。ニッパツ三ツ沢球技場ではB組の横浜F・マリノスアビスパ福岡が対戦。1-1で迎えた後半アディショナルタイム2分に途中出場のFW伊藤翔が劇的なゴールを決め、2-1で横浜FMが勝利した。

 前半チャンスを多く作ったのはMF中島賢星が今季公式戦初出場となった横浜FMだった。前半15分、右サイドからMF天野純が上げたボールをファーサイドのMF仲川輝人がヘディングシュート。クロスバーの跳ね返りにMF兵藤慎剛が詰めたが、枠を大きく外した。同19分にも同じような形で仲川がヘッドで合わせたが、決めきることができなかった。

 すると、徐々に福岡の流れに傾く。前半24分、裏に抜け出したFW平井将生が右足シュートもこれはGK榎本哲也に防がれる。それでも同31分、右CKの流れからパスをしっかりつないで、PA内右で仕掛けたFW金森健志が折り返したボールをニアに走り込んだ平井が右足で押し込み、1-0。いいリズムのままに先制のゴールネットを揺らした。

 1点ビハインドの横浜FMは後半10分にDF小林祐三を下げてMF齋藤学を投入。同18分にはDFパク・ジョンスを入れて徐々に流れを引き寄せると、同26分にPA内で天野がDF堤俊輔に倒されてPKを獲得する。これをキッカーの兵藤が落ち着いて右足を振り抜くと、シュートはGK神山竜一の逆を突き、ゴール左に決まり1-1。試合を振り出しに戻した。

 勢いを増す横浜FMは後半34分、右サイドでボールを受けた齋藤がカットインしてシュートコースを作って左足ミドル。これは途中出場のDF實藤友紀に顔面ブロックされた。これにより實藤が脳震盪を起こしたのか、そのまま担架でピッチの外に運ばれ、福岡はDF下坂晃城を投入した。

 さらに横浜FMは後半43分、右からMF三門雄大が入れたグラウンダーのクロスは相手DFに当たるも、これに反応したFWカイケが右足シュート。決定機だったが、GK神山に止められてしまう。最後まで勝利を諦めない横浜FM。終了間際のアディショナルタイム4分に途中出場の伊藤が強烈な右足シュートを突き刺し、2-1。土壇場で逆転に成功した横浜FMが2連勝で3位に浮上した。一方の福岡はナビスコ杯では初の黒星を喫した。

 劇的同点ゴールを決めた伊藤は試合後のヒーローインタビューで、「時間も少なかった。シュートを打たなきゃと思っていた。兵藤くんがPKを決めて、同点に追いついた後だったので勢い的にはいけるかなと思っていた。ゴールを取れればいいと思っていたが、その通りとなって良かった」と喜んだ。横浜FMはこれで公式戦6試合ぶりの白星となった。「トンネルの中にいたが、出口が見えてきたと思うし、この勝利がそのきっかけになればいい」と前を向いた。

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