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日立台初凱旋の福岡・井原監督、敗戦も一時逆転したチームに手応え「どのチームともやっていける」

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[5.21 J1第1ステージ第13節 柏3-2福岡 柏]

 アビスパ福岡井原正巳監督が、クラブチームの指導者として第一歩を踏み出した日立柏サッカー場に監督として戻ってきた。2009年2月に柏レイソルのヘッドコーチに就任し、高橋真一郎氏や、現在神戸を指揮するネルシーニョ監督のもと、2014年12月に退任するまでJ1、J2、天皇杯の優勝をコーチとして経験した。

 そんな井原監督率いる福岡の前に、古巣・柏は大きく立ちはだかった。前半は相手に押し込まれる時間帯が続き、「腰の抜けたプレーが多く、相手のパス回しを後ろから追いかけているだけになってしまい、3点、4点とられててもおかしくないゲーム」となってしまった。1点ビハインドで迎えた後半はハーフタイムの檄が利いたのか、前線からアグレッシブなプレーを発揮。後半11分、14分と立て続けにゴールを奪い、逆転してみせた。

 しかし、追加点を挙げることができず、終盤に同点、逆転ゴールを決められ、最後までリードを守り抜くことができなかった。それでも井原監督は「後半はアグレッシブに自信をもってプレーしてくれました」と振り返り、「後半くらいのゲームボリュームを毎試合、最初からできるようになれば十分にどのチーム相手でもやっていけるのではないかというぐらいにいいプレーをしてくれた」と手応えを口にした。

 それでも昨季から福岡を指揮する井原監督は「どういう風にチームを考えるのかというところは僕も含めてゲームの流れの中でより整理して戦っていかなくてはならない」と自身の采配にも課題があると語る。「今後はゲームプラン的にしっかりとゲームの流れ、そしてゲームの前からオーガナイズできるようには準備したいと思います」と今後を見据えた。

(取材・文 清水祐一)
●[J1]第1ステージ第13節 スコア速報

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