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岩波が負傷交代…またもアクシデント発生のU-23日本、トゥーロン初戦はパラグアイに黒星

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[5.21 トゥーロン国際大会B組第1節 U-23日本 1-2 U-23パラグアイ フランス]

 U-23日本代表は21日、トゥーロン国際大会B組第1節でU-23パラグアイ代表と対戦した。前半18分に先制を許したU-23日本は、後半21分にFW浅野拓磨(広島)の得点で一時は同点に追い付いたものの、同30分に決勝ゴールを奪われて1-2で敗れた。黒星スタートとなったU-23日本は、23日に行われる第2節でU-23ポルトガル代表と対戦する。

 4-4-2のシステムを採用したU-23日本はGKに櫛引政敏(鹿島)、最終ラインは右からファン・ウェルメスケルケン・際(ドルトレヒト)、DF植田直通(鹿島)、DF岩波拓也(神戸)、DF亀川諒史(福岡)、ボランチにMF原川力(川崎F)と喜田拓也(横浜FM)を並べ、右サイドハーフにMF野津田岳人(新潟)、左サイドハーフにキャプテンマークを巻くMF矢島慎也(岡山)、2トップに浅野とFW富樫敬真(横浜FM)を配置した。

 U-23日本は前半2分、矢島のクロスのこぼれ球に反応した際が強烈な右足シュートを枠内に飛ばしたが、GKアラン・ベントに弾き出されてしまう。すると同18分、際のバックパスが弱くなったところをMFマティアス・ビジャサンティに奪われて右サイドを突破されると、最後はフリーのFWペドロ・バエズに押し込まれて先制点を許してしまった。

 まずは同点に追い付きたいU-23日本は前半27分、浅野の落としを受けた野津田が急激な変化を見せるミドルシュートでゴールを脅かしたものの、クロスバーに弾かれてネットを揺らすには至らない。すると同31分にはU-23日本をアクシデントが襲う。相手選手との接触プレーで岩波が負傷し、DF三浦弦太(清水)との交代を余儀なくされた。負傷者が相次ぐU-23日本は、先日DF奈良竜樹(川崎F)が骨折で全治4か月の見込みと発表されており、リオ五輪本大会出場が絶望的な状況となっている。

 40分ハーフの前半を0-1とリードされたまま折り返すと、U-23日本は際に代えてDF三丸拡(鳥栖)を左SBに投入し、亀川が右SBにポジションを移した。後半9分には右サイドの崩しから中央で受けた矢島が左にはたくと、走り込んだ原川が左足シュートを放ったがボールはゴール左に外れる。さらに同12分には左サイドを突破した三丸の折り返しから野津田が立て続けにシュートチャンスを迎えたが、1本目はジャストミートせず、2本目は大きく枠を外してしまった。

 後半12分には富樫に代えてFWオナイウ阿道(千葉)がピッチに送り込まれる。すると同14分、原川の浮き球のパスをPA内でオナイウが胸で落とすと、走り込んだ矢島が狙うも好反応を見せたベントに阻まれてしまう。しかし同21分、原川のスルーパスをPA内で受けた浅野が鋭い反転から前を向くと、左足で流し込んで試合を振り出しに戻した。

 後半28分には原川に代えてMF前田直輝(横浜FM)を右サイドハーフに投入し、野津田が左サイドハーフに、矢島がボランチにポジションを移す。逆転を狙うU-23日本だったが、後半30分にゴール前でU-23パラグアイにFKを与えると、FWセルヒオ・ディアスに直接沈められて再びリードを奪われてしまった。

 その後、反撃に出るU-23日本だったが、同点ゴールを奪うことができずに1-2で敗れた。


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