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本田延長フル出場、システム戻して奮闘もミラン一歩届かず…ユベントスが2年連続国内2冠

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[5.21 コッパ・イタリア決勝 ミラン0-1ユベントス]

 コッパ・イタリアの決勝が21日に行われ、ユベントスが延長戦の末にミランを1-0で下し、国内2冠を達成した。日本代表MF本田圭佑もフル出場で奮闘したが、一歩及ばなかった。

 意地をみせたミランだが、一歩届かなかなかった。4月にクリスティアン・ブロッキ監督に交代して以降、ミランはリーグで不甲斐ない内容の試合を続けていた。最終節もローマに1-3で完敗を喫するなど、7位フィニッシュで来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権も逃していた。

 勝ち残っていたコッパ・イタリアは、優勝すれば来季のEL出場権を獲得できる。相手はユベントスと言えど、勝利が絶対に欲しい一戦。システムも“ベルルスコーニシステム”の4-3-1-2を諦め、シニシャ・ミハイロビッチ前監督時に育んだ4-3-3で勝利を奪いに行った。

 前半からミランはチャンスを作った。39分には右サイドで本田が溜めを作ると、折り返しをMFアンドレア・ポーリがダイレクトで狙うが、シュートは枠上に外れてしまう。スコアレスで折り返した後半11分には右クロスに本田が飛び込むと、頭をかすめて左サイドに流れる。FWカルロス・バッカが詰めるが、わずかに届かなかった。

 守備の奮闘も光った。特にGKジャンルイジ・ドンナルンマ。後半3分には右クロスを手に当てて、FWマリオ・マンジュキッチに届こうとするボールを直前でカットする。同24分にはMFポール・ポグバの突破からのシュートを好セーブで防ぎ、ゴールを割らせなかった。

 スコアは90分で動くことなく、延長戦に突入。延長前半6分に本田が右サイドの遠い位置で獲得したFKを直接狙うが、シュートはGKネトに弾かれる。ドンナルンマも相変わらずの好セーブを続けるなど、両チームがゴールにカギをかけ続けた。

 しかし延長後半5分、ついに試合が動く。ユベントスはカウンターからMFマリオ・レミナが敵陣に持ち込むと、MFフアン・クアドラードのクロスをFWアルバロ・モラタがダイレクト右足で合わせて流し込む。直前の同3分にピッチに送り込まれていた背番号9が大仕事をやってのけた。

 劇的勝利を飾ったユベントスは11度目の栄冠で連覇達成。史上初の国内2冠を成し遂げた。一方のミランはヨーロッパ復帰の可能性を阻まれた。


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