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山形は“汰木ショー”も金沢の堅守崩せずスコアレスドロー

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[5.22 J2第14節 山形0-0金沢 NDスタ]

 カップ戦も含めて公式戦初の顔合わせとなった一戦はスコアレスドローに終わった。5試合負けなし中(3勝2分)のモンテディオ山形、3試合負けなし中(2勝1分)のツエーゲン金沢と、一時の低迷から脱していた両チーム。互いに勝利こそ逃したが、無敗を継続させた。

 開始から主導権を握ったのはホームの山形だった。前半6分、右サイドのスペースに流れたボールにMF伊東俊が走り込み、PA内右から右足でシュート。相手GKの正面を突いたが、同9分には右から切れ込んだ伊東が左横のFWディエゴにつなぎ、PA手前中央で受けたディエゴが左足で狙う。だが、わずかにゴール左へ外れ、先制とはならなかった。

 山形は前半24分に相手陣内中央のやや左でFKを獲得し、MFアルセウが右足で枠をとらえた強烈なシュートを放つも、相手GKに弾かれた。劣勢が続く金沢は同29分、左サイドに流れてパスをもらったMF安柄俊がPA内に高速クロスを送ると、古巣対決のFW山崎雅人が反応。しかし、山形に昨季まで5シーズン在籍した元キャプテンのシュートは、現主将であるGK山岸範宏の懐に収まった。

 ボールを支配しながら敵陣でゲームを進める山形は、前半33分にMF汰木康也が守備ブロックの隙間で縦パスを受け、素早いターンからドリブルで加速。急激なストップで複数のDFの体勢を崩すと、空いたコースを狙って右足でシュートを打ったが、相手GKに防がれた。

 徐々にノッてきた汰木は前半35分にもドリブルを仕掛け、左サイドからクロス。ファーでフリーのディエゴが頭で叩きつけたが、コースが甘く、相手GKがセーブ。山形は前半に11本のシュートを記録しながらもスコアレスでハーフタイムを迎えた。

 後半も試合の構図は変わらず、山形が攻めて金沢が守る展開。汰木を中心に攻勢を仕掛ける山形は後半11分、中央のディエゴが左サイドの汰木につなぎ、汰木はカットインから独力でフィニッシュまで持ち込んだが、右足のシュートはゴール左へそれた。

 さらに後半20分、自陣の左サイドでボールを持った汰木は2人の相手に挟まれたが、前方のマーカーを股抜きでかわすと、そのままスピードを上げて一気に敵陣へ攻め上がる。汰木はPA手前から伊東にスルーパスを送り、PA内左で受けた伊東が中央へ優しくパスを出すも、FW林陵平のシュートは相手DFに至近距離でブロックされた。

 金沢は後半25分に一瞬の隙を突き、MF山藤健太がミドルレンジから左足で狙ったが、枠をとらえられず。同37分には山藤の左クロスにPA内のFW水永翔馬が高いジャンプから頭で合わせる。水永は決めればバースデーゴールだったが、相手GKのビッグセーブに遭った。

 山形も後半41分、途中出場のFW大黒将志が林の落としをワンタッチで左へはたき、受けたディエゴがPA内にフリーで進入。しかし、左足のシュートはゴール左外のネットを直撃した。互いに最後までチャンスを生かせず、0-0でタイムアップ。復調傾向にあるチーム同士の一戦は引き分けに終わった。

●[J2]第14節 スコア速報

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