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「アラン・ドロンのよう」顔面骨折からの復帰目指す山口にハリル「あとは恐怖心」

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 キリン杯に向けた日本代表の欧州組による事前合宿が24日、千葉県内でスタートし、キリン杯のメンバー候補となる6人に加え、負傷離脱中のMF山口蛍(ハノーファー)、DF内田篤人(シャルケ)、FW武藤嘉紀(マインツ)も参加した。

 リハビリ組の3人は29日まで行われる事前合宿のみ参加。3月29日のシリア戦で鼻骨骨折および左眼窩底骨折などの重傷を負い、戦線離脱していた山口に対し、「(フランスの俳優)アラン・ドロンのように格好いい」とジョークを飛ばしたバヒド・ハリルホジッチ監督は「顔の骨折は治ってきている」と指摘。この日のトレーニングでも、完全別調整だった内田、武藤と違い、山口はキリン杯メンバー6人と一緒にランニングやインターバル走など全メニューを消化した。

 とはいえ、この日は対人のトレーニングはなし。明日から徐々に強度も高まっていくとみられるが、指揮官が「骨折に関しては治ったと聞いているが、今度はメンタルの問題。あとは恐怖心なく、コンタクトプレーができるか」と語るように、実戦復帰にはもう少し時間がかかりそうだ。

 キリン杯には参加せず、事前合宿が終えればオフに入る山口。所属するハノーファーは2部に降格し、その去就も注目されるが、今月16日に都内のJFAハウスで本人と会談したハリルホジッチ監督は「ドイツの1年目は適応するのが難しかったはずだ。ドイツに残ってやったほうがいいと伝えている。2部リーグとはいえ、レベルは高い」と、チーム残留を勧めたようだ。

(取材・文 西山紘平)

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