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欧州組の事前合宿に原口が合流、レギュラー奪取へ「数字」にこだわる

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 キリン杯に向けた日本代表の欧州組による事前合宿が25日、千葉県内で行われ、FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が合流した。合宿2日目のトレーニングは午前と午後の2部練習で、リハビリ組のDF内田篤人(シャルケ)とFW武藤嘉紀(マインツ)は午前練習のみ参加。午後は原口、GK川島永嗣(ダンディー・U)、DF長友佑都(インテル)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF酒井宏樹(ハノーファー)、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)、MF清武弘嗣(ハノーファー)の7人にリハビリ組のMF山口蛍(ハノーファー)を加えた8人がグラウンドに姿を見せた。

 この日午前に帰国したばかりの原口はランニングやストレッチなど軽めの調整。残り7人はサーキットトレーニングや4対4のミニゲームなどで汗を流した。原口は練習後、「クールダウンぐらいな感じのメニュー。明日から走ると思う。去年と似たようなことをやると思うし、きつそうですね」と、明日から本格化するトレーニングを前に苦笑いを浮かべていた。

 練習後には宿舎でハリルホジッチ監督と個別に面談する予定であることも明かし、「何の話か分からないけど、聞いているだけじゃなくて自分の考えもぶつけたい」と積極的に意見交換するつもりだ。日本代表では本職のサイドハーフだけでなく、サイドバックやボランチ、トップ下などさまざまなポジションで起用されてきた。とはいえ、原口自身は起用法に関して、「一つのポジションにこだわって試合に出ないより、使われ方がどうあれ、試合に出て自分を表現したほうがいい」とポジティブに捉えている。

 いずれにせよ、レギュラーに定着するために必要なことは「数字だと思う」と断言。それは所属するヘルタでも同じことが言える。今季は32試合に出場(うち28試合に先発)したが、個人としての結果は2ゴール3アシスト。豊富な運動量やスプリント回数で攻守に貢献したが、「ゴールやアシストという数字の部分」にはまったく満足していない。

「最低限のことは最低限のレベルまでいったと思うけど、まだ最低限なので。来季はストロングの部分を伸ばすシーズンにしたいし、それが数字に直結すると思う」。来季のさらなる飛躍を誓う原口。今シーズンを締めくくる大会となるキリン杯に向けても、「得点だけじゃないけど、得点に直結するプレーを見せたい。代表にはそういう部分ですごい選手がたくさんいるけど、プラスアルファで今の運動量やスプリントを出せれば自分もやっていけると思う。悩むことはない」と強い決意を口にしていた。

(取材・文 西山紘平)

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