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川島が1年ぶり代表戦出場に意欲「キリン杯に合わせてきた」

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 キリン杯に向けた日本代表の欧州組による事前合宿に参加しているGK川島永嗣(ダンディー・U)が、約1年ぶりとなる国際Aマッチ出場に意欲を見せた。

 昨夏にスタンダール・リエージュ(ベルギー)を退団後は約半年間、所属チームがないまま実戦を離れ、同時に日本代表からも遠ざかった。それでも昨年末にスコットランド1部のダンディー・Uと契約後し、正GKとしてリーグ戦16試合にフル出場。今年3月には日本代表にも約9か月ぶりに復帰した。

 ただ、当時は負傷を抱えていたこともあり、3月24日のW杯アジア2次予選・アフガニスタン戦(5-0)はベンチ外。同29日の同シリア戦(5-0)もベンチから戦況を見守った。このシリア戦まで、自身が代表から離れている間の国際Aマッチは11試合。そのうちGK西川周作(浦和)が9試合、GK東口順昭(G大阪)が2試合のゴールを守った。ハリルホジッチ監督も「今度は彼(川島)が先発を奪わないといけない立場」と話しており、ポジションは約束されていない。

 川島はキリン杯に向け、「チャンスがあるかどうかは監督が決めることだけど、3月に久々に呼んでもらって、もう一回代表でやるチャンスをもらった。向こう(スコットランド)で試合に出ている中で、ここ(キリン杯)に合わせてきたのもある」と、秘めた決意を口にする。6月3日と7日に行われるキリン杯に出場すれば、昨年6月16日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦(0-0)以来。守護神の座を奪回すべく、まずは約1年ぶりの出場へ練習からアピールを続けていくつもりだ。

 所属クラブをめぐっては、2部降格の決まったダンディー・Uが来季の契約延長オプションを行使せず、今夏に退団する見通しとの現地報道もあったが、「オプションを行使しないというのは向こう(クラブ)だけでできるわけではない。報道が何を前提にしているか分からないけど、エージェント(代理人)が向こうとやり取りしている」と説明。昨夏のように退団後、無所属となる可能性については「それはもうやりたくない」と苦笑いし、退団の場合も移籍先の決定が前提となりそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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