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「もう身長は伸びないが…」ハリル、初招集MF大島の伸びしろに期待

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「長い時間をかけて追跡していた」とバヒド・ハリルホジッチ監督が語る川崎フロンターレの、そしてU-23日本代表の心臓部を担うMF大島僚太が、初のA代表選出を果たした。

 攻撃面でのクオリティーは申し分なかった。そして、「アグレッシブにボールを奪えるかどうか見ていたが、そこが伸びていた」と守備面での向上を確認しての初選出。もちろん、選出されただけであって試合に出場できると決まったわけではない。指揮官も「直接見ているわけではないので、直接見て、ディスカッションをして正確な情報を入れていきたい」と身近で観察して大島の能力を見極めたいようだ。

 しかし、攻撃センスを高く評価しているのは間違いなく、「1列目にボールを送れ、2列目からも飛び出せる。パスのテクニックもあり、小さいけど頑張れる」と語った。168センチの小兵であり、「あと10センチ高ければもっともっと面白い選手になる」と冗談交じりに答えつつも、「もう身長は伸びないので、他の部分を伸ばしていきたい」と大島の伸びしろに期待を寄せる。

 現在、大島が名を連ねるU-23日本代表は、フランスで開催されているトゥーロン国際大会に出場中だ。同じくA代表に選出されたFW浅野拓磨(広島)は、すでに3試合に出場していることもあり、第3節ギニア戦後にチームを離脱することになった。

 しかし大島の出場はまだ2試合。関係者によると、U-23代表の最終ラインには負傷者が続出したこともあり、守備のやり繰りで守備的な選手は残ってほしいと現場からリクエストがあったようで、27日に行われる最終戦イングランド戦をこなして、A代表に合流する予定となっている。U-23日本代表でひと暴れして、初のA代表に合流を目指したい。

(取材・文 折戸岳彦)

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