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岡崎に優勝の余韻なし、帰国即合流で「もっとサッカーがしたい」

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 優勝気分はもう終わりだ。帰国からそのまま日本代表の事前合宿に合流したFW岡崎慎司(レスター・シティ)。練習前の円陣ではハリルホジッチ監督からプレミアリーグ優勝を祝福する言葉があり、チームメイトも拍手を送った。

 しかし、岡崎自身は「(優勝したことは)もう終わりましたね」と素っ気ない。チームでは16日にレスター市内で優勝パレードを行い、その後、オーナーの地元であるタイでも記念式典やパレードがあった。「そのあと家族とロンドンで過ごして、そのおかげで優勝したことを引きずってないというか、もっとサッカーがしたいなと今、思えている。いつもの自分かなと思う。休むと、サッカーがしたいなと思う」。優勝の余韻から今はもう体を動かしたい、早くサッカーがしたいという気持ちに自然と切り替わったようだ。

 レスターで成し遂げたプレミアリーグ初優勝について「やれないことはないということをチームが証明した。奇跡と言われるものを起こせると証明した。結果が出ないと、それは証明できないし、代表だけでなく、だれしもが希望を持てる優勝だったと、現場にいた自分も思える」と、あらためて振り返った。

 それでも「うれしかった気持ちもあるけど、悔しかった気持ちのほうが大きい」と、2トップの一角でレギュラーを務めながら5得点に終わった数字の面にはまったく満足していない。来季はUEFAチャンピオンズリーグにも出場するが、「選手も変われば、意識も変わると思うけど、プレミアリーグでの目標は残留。チャンピオンズリーグも決勝トーナメントに行ければいいと監督も話している。その中で自分が必要になると信じているし、ストライカーとして結果を出して、そこに入っていくことが目標」と、早くも来シーズンを見据えた。

 そのうえで「プレミアリーグで2ケタ取ることもそうだし、チャンピオンズリーグでもできるだけ点を取ることが必要」と、個人的な目標にも言及。目の前に迫ったキリン杯を「ここからまた来シーズンがスタートする」と位置づけ、「こっちに来てからスイッチが入ったし、またみんなが合流したらスイッチが入ると思う。キリン杯はホームだし、勝たないといけない理由がある」と力強く話していた。

(取材・文 西山紘平)

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