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MVPストライカーがUEFA Young Champions世界大会挑戦!流経大柏FW池田啓利「世界でもとにかく結果を残す」

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 世界で戦う覚悟と強き思いが、ある――。4月、イタリア・ミラノで開催される世界大会への出場権を懸けた“Road to Milano”adidas UEFA Young Champions 2016日本代表選抜大会が行われた。

 世界切符を懸けた高校生たちの思いと思いがぶつかり合った2日間。U-16世代のプレーヤーたちがチームとして勝利を目指し、個人として磨いてきた力をピッチで解き放った。アディダス×ゲキサカではadidas UEFA Young Championsで特に輝きを放った2選手、流通経済大柏高FW池田啓利(2年)と新潟明訓高FW稲見直也(1年)をピックアップ。才能たちが凌ぎを削った中でその“原石”たちは一際その「可能性」を、また確かな「武器」を示した。

 高校サッカー界を代表する名門校・流経大柏のFW池田はadidas UEFA Young Champions 2016日本代表選抜大会の全4試合でゴール。そしてファイナルで優勝を決める決勝ゴールを決めるなど参加16チームの誰よりも勝負強さを示し、元日本代表DF中田浩二氏選出の大会MVPを獲得した。爆発的な得点力でゲームを支配し、泥臭いまでの献身性で流経大柏を頂点へ導いたストライカーに目の前にある目標、世界への思いについて語ってもらった。

―adidas UEFA Young Championsで大会MVP。世界を懸けた戦いで最高の結果を残した。
「最高っすね。最近、ちょっと調子が悪くて点取ることができていなかったんですけど、この4試合連続でゴールを決めることができて良かったと思っています」

―それも決勝では拮抗した展開の中で唯一のゴールを叩き出した
「(決定機が少なくても)いつかチャンスが来ると思っていたんですけど、実際はなかなか来なかった。PK戦になっちゃうかなと思ったんですけど、決勝ゴールの場面では自分の前にこぼれて来たので詰めるだけでした」

―濡れたピッチの難しいコンディションだったが、その中で狙っていたことは?
「スリッピーな状態だったので、(相手のミスなどによって)どこかでこぼれてくると思っていた。ちょうどいいところで来たので触るだけでした」

―ミラノで行われる世界大会出場や欧州CL決勝試合観戦の権利が懸かっていた今回のadidas UEFA Young Championsにはどのような思いで臨んだ?
「自分はアディダス好きなので。そして、世界大会行きの切符もかかっていたので気合入っていました」

―その結果、優勝と大会MVP。日本を代表する選手として海外の選手と戦う心構えはできている?
「世界でも目立てるような結果を残して行きたい。海外の選手は身体が大きいと思うんですけど、身体の強さとか感じさせないようなポジショニングを取って得点を取りたい」

―adidas UEFA Young Championsでは守備も献身的にやってきたことが印象的だった
「自分は上手い選手じゃないのでそういうところで常に貢献していく。それは自分が常に意識しているところなので、できて良かったです」

―トーナメント戦では引き分けてPK戦で負けるような課題もあったというが?
「大事なところで弱いというのがあった。だから、きょうの勝ちやゴールというのはそういう課題が少し改善されたと思うし、結果が出たのは良かったです」

―個人的にこだわって伸ばしてきたものを教えてください
「とにかくDFとの駆け引きっていうのを意識していて、どうやって相手の裏を取るかとか、GKが弾いたこぼれ球への出足というのを常に意識して、しっかり得点を取れるところで取れるように意識しています」

―現在、個人として足りないと感じているものは?
「身体がまだ細いんで、フィジカルをつけたり、ボールを収めるという部分で技術がまだあんまりないので、そういうところをつけていきたい」

―意識している選手はいる?
「流経大柏OBの呉屋(大翔、現G大阪)選手。呉屋選手もDFとの駆け引きっていうのを意識していると言っていた。結構映像でプレーとか見ています。似ている部分がある。ポジショニングとか見て学んでいます」

―流経大柏のこの世代は1年時から全国制覇と言い続けてきている。PK戦で負けていることもあるけれど、負けずにずっと来ている。自分たちの“物語”の途中だと思いますが、この優勝が今後与える影響は?
「(今年開催されたU-16大会の決勝で)PK外したのは自分なんですけど。きょう、自分たちがこれまで大事な試合で勝てなかったところをクリアすることができた。でも、前半みたいに緊張してできなかった部分もある。それを後半はできたから、次は前半からできるようにして最終的には勝てるチームにしていかないといけない」

―世界へ挑戦する意気込みを
「世界っていうのは初めてなので、自分がどのくらい通用するのかしっかり確認してきて。何が足りないか確かめられたらいい。とりあえず結果を残したい。世界でもとにかく結果を残してチームが勝てるように努力していきたいと思っています」

(取材・文 吉田太郎)
★関連ニュースはゲキサカ×アディダス特設ページ『THE METHOD
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