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厳しい現実…熊本、再開後3戦連続完封負け ピッチ蹴り上げ悔しさ露わ

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[5.28 J2第15節 熊本0-2町田 ノエスタ]

 ロアッソ熊本は28日、ノエビアスタジアム神戸でFC町田ゼルビアと対戦し、0-2で敗れた。熊本地震の影響でホーム開催が困難な熊本の2試合連続の代替地戦も勝利に繋げることは出来なかった。

 被災者のためにも勝ち点1でも、1得点でも届けたい。思いが高まれば高まるほど、結果が出ないもどかしさに苛立ちだけが募る。後半31分の2失点目が決まった瞬間、MF清武功暉はピッチを蹴りあげて、悔しさを露わにした。

 前節、柏で行った“ホーム再開戦”を体調不良で欠場した清武がスタメンに復帰。MF高柳一誠もベンチ入りメンバーに復帰した。何が何でも先制点が欲しいところだったが、試合を動かしたのは町田だった。前半29分、MF鈴木崇文にエリア内からのクロスを許すと、FW鈴木孝司にヘディングで合わされてしまった。

 熊本からも町田からも遠い神戸での開催ということで心配された観衆は2509人が詰めかけた。熊本はゴール裏で必死に声を枯らすサポーターのためにもゴールを届けようと、奮闘を続ける。しかし後半20分の清武のシュートはわずかに右。同25分のFW嶋田慎太郎のヘディングシュートもクロスバー上に外れてしまった。

 そこに町田の追加点が決まる。後半31分、ミドルレンジにこぼれたボールをMF井上裕大が粘って落とすと、鈴木孝がワントラップからダイレクトで左足を振り抜くビューティフルゴールでゴールネットを揺らす。このゴールで町田の勝利が決定的となった。

 町田は連敗を2でストップ。3戦ぶりの勝利で3位をキープした。熊本は再開後3戦連続の完封負け。連敗は5に伸びた。


●[J2]第15節1日目 スコア速報

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